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日本TI、CPRIおよびOBSAIのすべてのデータレートをサポートする初の2チャネル内蔵SerDesを発表

2010年06月14日

ワイヤレス基地局のリモート無線通信装置のアプリケーション向けに、高い柔軟性を持つインターフェイス・ソリューション

SCJ-10-054

2010年6月14日

 

日本テキサス・インスツルメンツは、各種ワイヤレス・アプリケーション向けに、470 Mbps~6.25Gbpsのデータレートを連続してサポート可能な、業界初の2チャネル内蔵、6Gbps SerDes(シリアライザ-デ・シリアライザ)として、『TLK6002』を発表しました。『TLK6002』は、CPRITM(Common Public Radio Interface)およびOBSAI(Open Base Station Architecture Initiative)の各標準規格に規定の従来レート(x1/x2/x4)に加え、より高レート(x10、6.144Gbps)まで、ワイヤレス基地局の設計に必要な、すべてのデータレートをサポートします。『TLK6002』は、WiMAXTD-SCDMAWCDMAおよびCDMA2000をはじめとした、はば広いワイヤレス・インフラストラクチャのアプリケーションに使用できます。

 

 

『TLK6002』SerDesは、122.88MHzまたは153.6MHzの単一、固定の基準クロック周波数を使用して、CPRIおよびOBSAIの各データレートをサポートします。また、『TLK6002』は20ビットのシングルエンド、パラレル・インターフェイスを内蔵していることから、各種のFPGAとも簡単に接続できます。『TLK6002』と、より安価なFPGAの組合せによって、高速シリアル・リンクを内蔵したFPGA製品と比較して、システム・コストを大幅に低減できます。

 

TLK6002の主な機能と特長

  • レシーバのイコライゼーションおよび、トランシーバのプリ・エンファシスによって、接続ケーブルの損失およびISI(シンボル間干渉)の補償を行い、シグナル・インテグリティを向上することで、50cmを超える配線長を実現します。
  • CPRI/OBSAIの各データレートの自動検出機能を集積し、システム設定に対応して自動調整を行うことから、追加のハードウェアおよびソフトウェアが不要です。
  • 6.144Gbpsにおいて0.6510nsの精度を提供する、高精度のレイテンシ測定機能を集積していることから、システム設計を簡素化し、設計者の負荷を軽減できます。
  • CPRI/OBSAI両規格のデータレートである、0.6144Gbps、0.768Gbps、1.2288Gbps、1.536Gbps、2.4576Gbps、3.072Gbps、4.9152Gbpsおよび6.144Gbpsをサポートしています。
  • 『TLK6002』はTIのDSP、データ・コンバータおよびクロック製品を補完する新製品です。

 

供給および価格について

『TLK6002』は量産出荷中で、TIおよび販売代理店から供給されます。パッケージは324ボールBGAです。1,000個受注時の単価(参考価格)は35.00ドルです。

 

TLK6002』の特性表

項目

TLK6002

ピン/パッケージ

324ボール BGA

動作温度範囲

-40 ℃ ~ 85 ℃

シリアル・チャネルあたりデータレート(min)

0.47 Gbps

シリアル・チャネルあたりデータレート(max)

6.250 Gbps

内蔵シリアル・チャネル数

2

シリアル・チャネルあたり消費電力

500 mW

定格

データシート参照

1,000個受注時の単価(参考価格)

35.00 ドル

 

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

 

 

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