2010年06月11日
SCJ-10-057
2010年6月11日
テキサス・インスツルメンツは、DLPプロジェクタが投影する画像そのものに、ユーザーが部屋のどこからでも文字や図を書き込める、新しいインタラクティブ機能を開発しました。このインタラクティブ機能は、ほとんど全ての投射面に対して有効であり、面倒な位置調整も不要です。
既に多くの主要メーカーがDLPテクノロジーのインタラクティブ機能を評価し、採用しています。以下の各社から発表予定のモデルには、3Dまたは2Dでのインタラクティブな映像投影機能がオプションとして搭載される見込みです。
この新技術はTIのエンジニアであるマーシャル・キャップス(Marshall Capps)が開発したもので、DLPテクノロジーは投射技術として初めて「インタラクティブ・プロジェクション」を採用しました。キャップスはこの開発によって、米国Fast Company誌2010年6月号の「ビジネス界で最もクリエイティブな100人(100 Most Creative People in Business)」に選ばれました。
キャップスは次のように述べています。「私の母は教師ですが、授業中教室の前方に居続けなければならないフラストレーションについて何度も聞いていました。教室の後方にいる子供たちも手助けするには、授業をいったん中断し、子供たちを席から立たせて前に来させる必要があり、騒がしくなるのです。私はこういった問題への対処法を考えつき、プレゼンテーションをする人が、共同作業的なやり方で、より時間をかけて情報を共有できるような機能を作りました」
DLPのインタラクティブ・テクノロジーでは、ユーザーは手に持ったペンを使って、投影された画像に直接デジタルな書き込みをすることができます。ペンが描き出すパターンはデジタル情報として認識され、無線(RF)でプロジェクタに送信されます。その他のマウスやポインティング・デバイスを使っても同様に、すべての情報はパソコンに送信されます。この技術はどのソフトウェアにも有効な上、ペンとプロジェクタ以外のハードウェアを追加購入する必要もなく、あらゆる投射面を使ってこうしたインタタラクティブな作業ができます。
この新しいDLPテクノロジーの特長は、他のインタラクティブ機能を備えたプロジェクタと異なり、面倒な位置調整が不要なため、プレゼンテーションをする人がスクリーン脇や部屋の前方に張り付いている必要が無くなることです。プレゼンテーションをする人は、部屋の中を自由に動き回り、部屋の後方にいる人にペンを渡し、投影したコンテンツに変更を加えたり書き込んだりといったインタラクティブ操作が出来ます。
米国テキサス州Tarrant County College Northwest Campus、学習資料センターのディレクターであるジョン・R・マーティン(John R. Martin, Ed.D.)氏は、次のように述べています。「インタラクティブ・ソリューションの価値は一目瞭然です。プレゼンテーションそのものに参加することが出来たら、情報はもっと理解しやすく心に残りやすいものとなるでしょう。DLPプロジェクタはこれまで以上に共同作業的なツールになっています」
DLPテクノロジーは、InfoComm2010(ブース番号C4717)にインタラクティブ機能、3Dおよびランプフリープロジェクタを出展しています。期間中の最新情報はホームページ(www.dlp.com/infocomm2010 英語)、ツイッター(@TI_DLP)、およびYouTube(www.YouTube.com/DLPTechnology)で配信しています。DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ (http://www.dlp.com/jp) でも発信しています。
DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館約14,000スクリーンで採用されているDLP Cinema®での興行上映の実績をベースに開発された映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台以上を記録しました。
DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ (http://www.dlp.com/jp) でも発信しています。
※DLP、DLP Cinema、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します