TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、ディスクリート部品構成の半分のサイズで高い電力変換効率、周波数および電力密度を提供する『NexFET™』パワーブロックを発表

2010年06月09日

単一パッケージ内に2個の『NexFET』 MOSFETを内蔵、大電流、マルチフェーズのPOLアプリケーション向けの高性能同期型デバイス

 

SCJ-10-053

2010年6月9日

 

日本テキサス・インスツルメンツは、同種のパワーMOSFETデバイスの半分のサイズで、出力電流25Aにおいて90%を超える高い効率の同期型ハーフ・ブリッジ『CSD86350Q5D』パワーブロックを発表しました。『CSD86350Q5D』は、1個の革新的なパッケージ内に、2個の非対称な『NexFET』パワーMOSFETを内蔵し、サーバー、デスクトップおよびノートPC、基地局、スイッチ、ルーターおよび大電流のPOL(point-of-load)コンバータをはじめとした、低電圧同期整流降圧型ハーフ・ブリッジを使用する各種アプリケーション向けです。

 

  •  『CSD86350Q5D』の詳細: http://www.tij.co.jp/powerblock-prjp
  •  TIの『NexFET』ポートフォリオhttp://www.ti.com/mosfet-pr(英文)
  •  『NexFET』テクノロジーに最適化されたDC/DCコントローラ製品: 『TPS40303』、『TPS40304』、『TPS40305』、『TPS51217』および『TPS51218』

 

『CSD86350Q5D』NexFETパワーブロックは、効率および電力密度の向上のほか、1.5MHzまでのスイッチング周波数で最高40Aの出力電流を供給できることから、ソリューション全体のサイズの縮小およびコストの低減に役立ちます。最適化されたピン配置および、グラウンド電位のリード・フレームで供給されることから、開発期間の大幅な短縮および回路全体の性能向上に役立ちます。さらに、『CSD86350Q5D』NexFETパワーブロックは、低コストを保ちながら、GaN(窒化ガリウム)をはじめとした、そのほかの半導体テクノロジーと同等の性能を実現します。

 

CSD86350Q5Dの主な機能と特長

  •  2個の5mm×6mmのQFNパッケージのMOSFETの半分の実装面積を提供する、業界標準の5mm×6mmのSONパッケージ外形で供給されます。
  •  出力電流25A時に90%を超える変換効率を提供することから、競合デバイスと比較して、2%高い効率と、20%低い電力損失を提供します。
  •  他ソリューションと比較して、電力損失を増加させずにスイッチング周波数を2倍に向上します。
  •  底部にグラウンド電位の放熱パッドを備えたSONパッケージで供給されることから、基板レイアウトの簡素化に役立ちます。

 

供給および価格について

『CSD86350Q5D』NexFETパワーブロックは現在量産出荷中で、TIおよび販売代理店から供給されます。パッケージは5mm×6mmのSONパッケージです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.75ドルです。サンプルおよび評価モジュールも供給中です。

 

CSD86350Q5D』の特性表

項目

CSD86350Q5D

ドレイン-ソース電圧 VDS

25 V

ゲート-ソース電圧 VGS

+10 V/-8 V

動作電流(max)

40 A

入力電圧(max)

22 V

スイッチング周波数

200 kHz~1500 kHz

動作温度範囲

-55 ℃ ~ 150 ℃

ピン/パッケージ

8ピンSON

定格

データシート参照

1,000個受注時の単価 (参考価格)

1.75 ドル

 

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。