SCJ-10-052

2010年6月8日

日本テキサス・インスツルメンツは本日1GHz動作のARM^® Cortex-A8を搭載したSitara^TM マイクロ・プロセッサ（MPU）新製品、『AM3715』および『AM3703』を発表しました。

これらの製品は、携帯型データ端末（PDT）、携帯型医療機器、ホーム・オートメーション、ビル・オートメーション、ナビゲーション・システム、スマート・ディスプレイ、業務用のヒューマン・マシン・インターフェイス（HMI）といった幅広いアプリケーションに向けて、システム応答時間や起動時間の短縮、バッテリ寿命の延長といった利点を提供します。『AM3715』は従来のSitaraデバイスと比較して2倍のグラフィック処理能力を提供し、より滑らかで複雑な3Dグラフィックス･レンダリングやGUI処理の向上を実現します。『AM3715 』と 『AM3703』は、いずれもARM処理性能が約40パーセント向上しており、電力消費量は従来のSitaraファミリーのMPUと比較して最大30パーセントも削減しています。

AM37x MPUはTIの『OMAP35x』やSitara 『AM35x』プロセッサ製品群とのコード互換性を確保しています。また、『AM3715』と『AM3703』との完全なピン互換性は、設計者が最終製品を要求される性能要件に合わせて簡単にシステムを拡張できるようにしています。

Linux^® および Windows^® Embedded CE ソフトウェア・パッケージは、開発環境、システム・ユーティリティ、アプリケーション・サンプルと共に提供されます。これらのソフトウェア・パッケージは、既存の顧客や開発者に対して簡単なソフトウェア・マイグレーション・パスを提供しつつ、その他のSitara ARM MPUやDaVinci^TMビデオ・プロセッサへの拡張も容易にします。

さらに、AM37x MPUを搭載した新しいBeagle Board （Beagle Board-XM）の提供により、オープンソース開発者によるコミュニティ、サードパーティ・ネットワーク各社の製品開発をさらに加速します。

『AM37x 』の特長と利点