2010年05月25日
SCJ-10-046
2010年5月25日
日本テキサス・インスツルメンツは、ワイヤレス・ヘッドフォンやワイヤレス・スピーカー等、オーディオ・アプリケーション向けに「PurePathTM Wireless」オーディオ製品ファミリー初の製品として、『CC8520』を発表しました。『CC8520』は、優れたRFパフォーマンスと優れた妨害波特性により、安定性の高い リンクを保ち、不要なノイズやドロップアウトが発生しない、CDクオリティのオーディオデータを非圧縮で伝送できる2.4GHz帯のシステム・オン・チップです。また他社製品と比較して、BOMコストを50%まで低減した、ワイヤレス・オーディオを実現します。
『CC8520』の詳細: http://www.tij.co.jp/cc8520-pr
TIのローパワーRF製品の総責任者、ローラン・ジャイアイ-ミニェット(Lurent Giai-Miniet)は次のように述べています。「これまでTIでは、オーディオ向けワイヤレス・ソリューションを供給するため、デジタル・オーディオとローパワーRFの両分野に関する様々な技術的投資を行い、各社と協業してきました。このワイヤレス・ソリューションは、すでに様々なオーディオ分野の企業が新規システムに導入・検討しています。『CC8520』ソリューションには、ハードウェア、ソフトウェアおよび開発キットが含まれていることから、各種のオーディオ製品から接続ケーブルをなくす作業を簡素化するとともに、ヘッドフォン、ヘッドセット、スピーカー、サブ・ウーファーおよびホームシアター・システムをはじめとした多くのコンシューマ向けアプリケーションへ、高性能ワイヤレス・デジタル・オーディオの実現を可能にします」
『CC8520』の機能と特長
開発ツール、供給および価格について
2チャネル内蔵の『CC8520』は現在供給中となっており、TIおよび販売特約店からご購入頂けます。パッケージはROHS適合の6mm角の40ピンQFNパッケージです。1,000個受注時の単価(参考価格)は3.75ドルです。今後は、同ファミリーの製品として、2チャネルでUSBインターフェイス内蔵の『CC8521』、3チャネル内蔵の『CC8530』、3チャネルでUSBインターフェイス内蔵の『CC8531』のリリースが予定されています。
『CC8520』の評価に必要な全てのハードウェアおよびソフトウェアが含まれたデモンストレーション・キットも供給中です。『CC85XXDK』開発キットは、2個の「PurePath Wireless」オーディオ評価ボード、4個の『CC85XXEM』RF評価モジュール等が同梱されています。
『CC8520』の特性表
項目 |
CC8520 |
静止電流 Iq |
1 μA |
ピン/パッケージ |
40ピン VQFN |
動作温度範囲 |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
消費電流(受信時) |
25 mA |
消費電流(送信時) |
29 mA |
データレート(max) |
5 Mbps |
周波数範囲 |
2.4 GHz |
送信出力 |
3.5 dBm |
定格 |
データシート参照 |
1,000個受注時の単価(参考価格) |
3.75 ドル |
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