2010年05月19日
ナショナル セミコンダクター 業界で最も低ノイズの超高速アンプを発表
10V/Vのゲイン時に900MHzの帯域幅で0.69nV/√Hz の性能を提供する PowerWise®製品LMH6629 |
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2010年5月18日 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金:42億750万円)は、10V/Vのゲイン時に900MHz の-3dB 帯域幅で0.69nV/√Hz(ナノボルト/ルートヘルツ)という業界で最も低いノイズを実現する新しい超高速オペアンプを発表しました。PowerWise®製品のLMH6629は、ノイズの最小化が重要な性能要件となるシステム向けに、広帯域幅、高ゲイン、高精度増幅の3つを同時に提供します。主要用途となるシステムは、通信用16ビット・システムのほか、試験/計測、医療用画像処理、産業用、LIDAR(レーザー光を用いた測距装置)アプリケーションなどです。 LMH6629は低入力電流ノイズ(2.6pA/√Hz)を提供するとともに、それぞれ-90dBcと-94dBcの第2次、第3次高調波歪み(f = 1MHz)性能を実現しています。また、低入力ノイズ、低歪み、高速性のほか、超低DC誤差(25℃時に780μVの最大入力オフセット電圧、+/-0.45μV/℃のオフセット電圧ドリフト)もあわせて実現しており、AC結合、DC結合のいずれのアプリケーションでも高精度動作を可能にします。 LMH6629の入力コモンモード範囲はグラウンドを下回り、出力は正負電源レールから0.8V以内まで振幅し、リニア出力電流は+/-250mAを上回ります。PowerWise製品に指定されているLMH6629の消費電流は15.5mAで、2.7V から5.5Vの電源電圧範囲を提供します。また、選択可能な内部補償により、外付け補償部品のほか、他のアンプに必要となる設計時間を不要にします。LMH6629の最小ゲイン選択ピンをローかハイにすることにより、4V/Vまたは10V/Vの最小ゲインを設定できます。 LMH6629はナショナル セミコンダクターの新しいCBiCMOS8シリコン・ゲルマニウム(SiGe)相補型バイポーラCMOSプロセス技術を採用しています。現在、業界で最も先進的なアナログ・プロセスの1つであるCBiCMOS8は、モノリシック回路で、SiGe NPNとSiGe PNPトランジスタの組み合わせ、低消費電力のCMOSトランジスタを特長とし、要求の厳しい高速アナログ・アプリケーション向けに、優れた高速性、直線性、回路密度、低消費電力および低ノイズを実現します。 <価格と供給> 高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。 <商標> ### ナショナル セミコンダクターは、アナログ・パワーマネジメント技術の分野でのリーディング企業です。その製品ラインナップは、使いやすさに優れたIC製品、エネルギー効率の高いシステムを実現するPowerWise®製品、太陽電池アレイの電力回収効率を向上させるSolarMagic製品などで構成されています。ナショナルは2009年に、創立50周年の年を迎えました。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2009年5月31日に終了した2009会計年度の売上高は14億6,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約80名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 その他からのお問い合わせ先 |