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日本TI、 AGCおよびDRC機能を内蔵、ポータブル・オーディオ機器の性能を向上する新型D級アンプを発表

2010年05月18日

『TPA2028D1』は競合製品と比較して43%大きな出力電力を提供、ポータブル機器においてオーディオ出力のラウドネスと明瞭さを向上

 

SCJ-10-050

2010年5月18日

 

日本テキサス・インスツルメンツは、チャネルあたり3.2Wの出力を提供するステレオD級アンプである『TPA2026D2』および、3WのモノラルD級アンプである『TPA2028D1』の2製品を発表しました。これらの新製品は、素早いゲイン立ち上がりを提供する「SmartGainTM」オートマチック・ゲイン・コントロール(AGC)機能および、プログラマブルのダイナミックレンジ圧縮(DRC)機能を内蔵しています。『TPA2026D2』および『TPA2028D1』の2製品は、自動的にソフト・ボリュームをブーストするDRC機能を内蔵し、ピーク電圧を増加させずに、スピーカーからより大きな聴感上の音量(ラウドネス)を発生できることから、再生するオーディオのダイナミックレンジを、スピーカーのダイナミックレンジに最適化させることができます。これらのデバイスは、携帯電話、ノートPCおよびポータブルDVDプレーヤーの設計において、再生音量および明瞭度を向上させると同時に、高いコスト効率、より小型で、電池持続時間の延長に役立ちます。

 

 

TPA2026D2』および『TPA2028D1の機能と特長

  • 代表的な同等製品と比較して、より高い出力電力、より大きな音量を提供します。
    • 『TPA2026D2』は4Ω、5V電源、3.2W/チャネルの出力で、52%高い出力を提供
    • 『TPA2028D1』は4Ω、5V電源、3W/チャネルの出力で、43%高い出力を提供
  • オフセット電圧を10分の1に低減したことで、ポップノイズを大幅に抑圧し、より明瞭なオーディオを提供します。
  • 圧縮比を30dBまでの範囲で選択可能な、プログラマブルのSmartGain DRC機能によって、ピーク電圧を増加させずに、ラウドネスを大幅に拡張します。

 

供給および価格について
『TPA2026D2』は2.2mm角、0.5mmピッチの16ボールWCSPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.30ドルです。『TPA2028D1』は1.63mm角、0.5mmピッチの9ボールWCSPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.90ドルです。

 

TPA2026D2』および『TPA2028D1』の特性表

項目

TPA2026D2

TPA2028D1

スピーカー・チャネル数

2 (ステレオ)

1 (モノラル)

ヘッドホン・チャネル数

なし

なし

チャネルあたり出力電力

(4Ω負荷時)

3.2 W

3 W

負荷インピーダンス(min)

4 Ω

4 Ω

電源電圧範囲

2.5 V ~ 5.5 V

2.5 V ~ 5.5 V

半値電力THD+N(1kHz)

0.1 %

0.1 %

静止電流 Iq(typ)

3.7 mA

1.7 mA

シャットダウン時電流 ISD

0.2 μA

0.2 μA

PSRR

80 dB

80 dB

動作温度範囲

-40 ℃ ~ 85 ℃

-40 ℃ ~ 85 ℃

ピン/パッケージ

16ボール DSBGA

9ボール DSBGA

定格

データシート参照

データシート参照

1,000個受注時の単価

 (参考価格)

1.30 ドル

0.90 ドル

 

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