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TI、スマートグリッドの次世代ネットワーク技術標準化に向け、HomeGrid Forumの理事会に参加

2010年05月10日

SCJ-10-041

2010年5月10日

 

スマートグリッドの展開と成功は、低周波数帯のPLC(高速電力線通信)技術の国際標準化に、大きく左右されます。テキサス・インスツルメンツは、国際電気通信連合の電気通信標準化部門(ITU-T)のG.hn部会を通じ、PLC技術の国際標準化活動に寄与するため、HomeGrid Forumの理事会に参加することを発表しました。低周波数帯PLC技術の国際標準の実現により、自動検針システム(AMI)、スマートハウス、スマートビルディング、電気自動車向けの通信等の開発に関わる各社は、信頼性の高い最先端の電力線ネットワーキング技術をスマートグリッドの幅広いエネルギー管理アプリケーションに導入することが可能になります。その結果として、消費者は各機器をより密に管理および制御できるようになり、コストの低減とエネルギーの節約を実現できます。

 

スマート・メーター詳細:http://www.tij.co.jp/smartmeter

 

先般ITU-Tにて、ホーム・ネットワーキング、電気自動車の通信、エネルギー・マネージメントのグリッド・アクセス機能などに対応することを目的として、G.hn部会内に新しいプロジェクトであるG.hnemが設置されました。G.hnem部会では既存の低周波数帯の狭帯域OFDM(LF NB OFDM)技術を踏まえた標準化が行われます。G.hnemの国際的な連携により、各地域における知識や経験を踏まえた、全世界のスマートグリッドコミュニティーに最適な仕様策定が可能になります。

 

TIのメータリング部門の総責任者であるエマニュエル・サンビュイ(Emmanuel Sambuis)は次のように述べています。「AMI、ホーム・ネットワーキングおよび電気自動車向けの通信はスマートグリッドの重要なアプリケーションであり、LF NB OFDMによるPLCは通信信頼性の高い技術として重要な役割を果たします。TIは、ヨーロッパが主導する最先端のLF NB OFDM PLC技術であるPRIMEおよびG3の包括的な専門知識をG..hnem作業部会にも提供します。また、業界の分裂を避けるため、HomeGridとITU-T、またその他の標準化組織との協働は必須であると考えております。TIは、より低価格、低消費電力かつ高信頼性のスマートグリッド向け半導体ソリューションの実現のため、国際的な標準化団体の協調の実現に貢献してまいります」

 

HomeGrid Forum議長のマシュー・シール氏(Matthew Theall)は次のように述べています。「G..hnおよびG.hnemの各作業部会の策定する標準規格は、各家庭の内外で数百もの機器を相互に接続する能力を提供することから、メーカーおよびサービス・プロバイダ各社は新規機能を実現しながら、従来の困難な問題を解決できます。TIはエンド・ツー・エンドのPLCソリューションのほか、スマートグリッド、コンシューマおよび工業用の各アプリケーションに必要な全てのアナログ製品および組み込みプロセッシング製品のポートフォリオを供給してきた業界リーダーであり、急速に拡大するHomeGrid Forumに非常に貴重な専門知識とサポートを提供すると期待しています」

 

TIは2004年より、低周波数帯の狭帯域PLC技術の実現に向けた、高い柔軟性と低コストを実現するソフトウェアおよびハードウェアを供給しており、開発各社に設計の迅速化と参入のしやすさを提供してきました。またTIはPRIME Allianceの主要メンバーでもあります。

 

TIのスマートグリッド・ソリューション向けポートフォリオ
 TIは電力、水道、ガス検針機器など公益事業の検針用途に向けに包括的な製品ポートフォリオを提供しています。これらは自動検針システム(AMI)用の電力線通信(PLC)および無線(RF)インターフェイスにも対応しており、これによりスマートグリッド・ソリューションの設計が可能です。TIは、特定アプリケーションに高度に最適化された組込みプロセッサや、ローパワーRF、パワー・マネージメント、RFIDから、ZigBee や 6LoWPAN、WMBUS、OFDM および SFSK 変調に特化したソフトウェアサポートまで、スマート・メーターにおける完全かつ包括的なソリューションを提供します。

 

 

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