2010年04月08日
ワイヤレス通信、SDR、テスター・計測機器などにおいて
スペクトル性能を向上するとともに、基板実装面積およびコストの低減に役立つ
新型D/Aコンバータ
SCJ-10-036 2010年4月8日
日本テキサス・インスツルメンツは、200MHzにおいて75dBcのIMD3(第三次混変調歪み)特性を提供する、16ビット、800MSPSのインターポレーティングD/Aコンバータ、『DAC3283』を発表しました。この新製品は、7mm角のQFNパッケージで供給される、クラスで最も小型のD/Aコンバータであり、ワイヤレス通信、SDR(ソフトウェア無線)、テスター・計測およびパワー・アンプの直線性が重要な各種アプリケーションにおいて、基板実装面積の低減に役立ちます。1バイト幅の差動インターフェイスのインターポレーションを行うことで、データ入力ピン数を50%低減できるとともに、より低価格のFPGAやASICで駆動できます。
『DAC3283』の特長と利点
開発ツール、供給および価格について
『DAC3283』は量産中で、7mm角の48ピンQFNパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は26.95ドルです。『DAC3283』と同一パッケージで、ベースバンドおよび低いIF周波数のトランスミッタ向けに最適化され、2xインターポレーションおよびsinc補償フィルタ内蔵の『DAC3282』も量産中です。『DAC3282』の1,000個受注時の単価(参考価格)は24.95ドルです。高性能クロック・ジェネレータの『CDCE62005』および、直交変調器の『TRF370417』のほか、トランシーバのシグナル・チェーン向けに全機能を搭載した『DAC3282』および『DAC3283』の評価モジュールも供給中です。これらの評価モジュールは、TIの『TSW3100』パターン・ジェネレータと完全な互換性を提供することから、迅速な評価が可能です。
『DAC3282』および『DAC3283』の特性表
項目 |
DAC3282 |
DAC3283 |
分解能 |
16 ビット |
16 ビット |
内蔵DACチャネル数 |
2 |
2 |
セトリングタイム |
0.0104 μs |
0.0104 μs |
サンプル・レート/アップデート・レート |
625 MSPS |
800 MSPS |
インターフェイス |
8ビット幅 LVDS |
8ビット幅 LVDS |
出力信号形式 |
電流 |
電流 |
出力範囲 |
2 V ~ 20Vまたは 2 mA ~ 20 mA |
2 V ~ 20Vまたは 2 mA ~ 20 mA |
アナログ電源 |
単一電源 |
単一電源 |
微分非直線性誤差DNL(max) |
±2 LSB |
±2 LSB |
積分非直線性誤差INL(max) |
±4 LSB |
±4 LSB |
SNR (typ) |
77 dB |
77 dB |
SFDR (typ) |
83 dB |
83 dB |
消費電力 (typ) |
950 mW |
1150 mW |
アーキテクチャ |
I-ステアリング |
I-ステアリング |
基準電圧源 |
内蔵 |
内蔵 |
アナログ電源電圧範囲 AV/DD |
3.0 V ~ 3.6 V |
3.0 V ~ 3.6 V |
ロジック電源電圧範囲 DV/DD |
1.71 V ~ 2.15 V |
1.71 V ~ 2.15 V |
必要電源数(ユニポーラ) |
2 |
2 |
定格 |
データシート参照 |
データシート参照 |
ピン/パッケージ |
48ピン VQFN |
48ピン VQFN |
動作温度範囲 |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
-40 ℃ ~ 85 ℃ |
1,000個受注時の単価 (参考価格) |
24.95 ドル |
26.95 ドル |
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