2010年04月09日
ナショナル セミコンダクター 業界初の診断機能付きゼロ・ドリフト・プログラマブル計装アンプを発表
短絡、断線、ソース接続の劣化を容易に検出し、 圧力/熱電対ブリッジ計測を簡素化するLMP8358 |
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2010年4月8日 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金:42億750万円)は、業界初のオンチップ診断機能付きゼロ・ドリフト・プログラマブル計装アンプを発表しました。新製品のLMP8358は、遠隔の産業用機器における短絡、断線、ソース接続の劣化の検出を可能にし、圧力/熱電対ブリッジ計測を簡素化します。この診断機能は、医療機器、高精度計量器、圧力センサ、モーター制御システムの回路シャットダウンを防止します。 LMP8358は特許取得済み技術により5μV(代表値)の入力オフセット電圧の計測と継続的な補正を行い、全温度範囲にわたって長時間、オフセット・ドリフトと1/fノイズの影響を除去します。これにより、27nV/√Hz(ナノボルト/ルートヘルツ)のフラットなノイズ・スペクラムが実現します。LMP8358のプログラマブルな周波数補償により、プログラム可能な帯域幅が実現するとともに、オフセット補償回路により、帯域幅が12kHz以下の信号に対して歪みとエイリアシングの発生を防ぎます。 LMP8358は、携帯電話や近隣のアンテナなどの外部干渉源による好ましくないRF(無線周波数)干渉を低減するEMI(電磁波障害)抑制フィルタを内蔵しています。1つの外部コンデンサの追加により、さらにフィルタの追加が可能になります。LMP8358はナショナル セミコンダクターのCMOS7-5Vプロセス技術を採用しており、16ビットのADC161S626または14ビットのADC141S626 などのA/Dコンバータとの組み合わせにより、高精度システム向けに最適なシグナルパス・ソリューションを提供します。 LMP8358はゲイン設定間のグリッチフリーな移行を提供し、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)またはパラレル・インタフェースを通じて10、20、50、100、200、500、1000にゲインをプログラム設定できます。すべてのゲイン設定のゲイン・エラーは0.1パーセント未満(代表値)です。このため、さまざまなゲインと温度にそれぞれの信号レベルを設定することにより、システムのキャリブレーションを行えます。LMP8358のゲインは2つの外部抵抗を使用し、任意の値に設定できます。 LMP8358 ゼロ・ドリフト計装アンプの技術的特長 LMP8358のグラウンド検出CMOS入力は、120dBの高いCMRR(同相成分除去比)を提供します。負の電源電圧より100mV 低い電圧から正の電源電圧より1.4V低い電圧までカバーするコモンモード範囲で、差動入力電圧の検出が可能です。この特長によりLMP8358は、グラウンドリファレンス・センサ、電源リファレンス・センサ・ブリッジなど、高い精度と長期的な安定性を必要とするアプリケーションとのインタフェース接続に最適です。 <価格と供給> <商標> ナショナル セミコンダクターは、アナログ・パワーマネジメント技術の分野でのリーディング企業です。その製品ラインナップは、使いやすさに優れたIC製品、エネルギー効率の高いシステムを実現するPowerWise®製品、太陽電池アレイの電力回収効率を向上させるSolarMagic製品などで構成されています。ナショナルは2009年に、創立50周年の年を迎えました。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2009年5月31日に終了した2009会計年度の売上高は14億6,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約80名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 その他からのお問い合わせ先 |