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日本TI、ARM9搭載のSitara™マイクロプロセッサ 4製品と各種評価モジュールを発表 組み込み用途向けにインターフェイスを充実

2010年04月07日

TIの独自機能「プログラマブル・リアルタイム・ユニット」を搭載、
柔軟かつコンフィギュラブルなI/O制御を実現

SCJ-10-032 2010年 4月7日

日本テキサス・インスツルメンツは本日、Sitara™ ARM9マイクロプロセッサ(MPU)の『AM1x』新製品4点と、対応する各種評価モジュール(EVM)を発表しました。数多くのペリフェラルやインターフェイスを高集積し、産業、医療、民生などの組み込み用途に幅広く柔軟に対応できる設計となっています。
新製品の『AM1808』、『AM1806』、『AM1707』および『AM1705』マイクロプロセッサは、シリアルATA(SATA)、ユニバーサル・パラレル・ポート(uPP)、およびプログラマブル・リアルタイム・ユニット(PRU)等を集積しています。TI独自の機能であるPRUは、柔軟かつコンフィギュラブル(構成変更可能)なI/O制御を実現するもので、開発者はペリフェラル機能を拡張することや、独自性を持たせたインターフェイスを追加することができます。『AM1x』デバイスが備えるハードウェアとソフトウェアの拡張性を、各種評価モジュールと合わせて提供されるソフトウェア、各種デモ、開発ツールと組み合わせることで、顧客は市場投入期間を短縮できます。詳細については、日本TIのホームページ(www.tij.co.jp/am1x-prhomejp ) をご参照ください

AM1x画像

『AM1x』デバイスの主な機能と特長

  • ARM9 コア搭載MPU(最大動作周波数375 MHz または450 MHz )
  • TI独自のPRUによりシステム柔軟性を高め、ユーザーは必要に応じて構成を変更可能
    • 各種シリアル・インターフェイス(UART、CANなど)への応用や、独自性を持たせたチューニングや実装が可能
    • PRUによりARM9の処理性能に余裕が生まれるため、アプリケーション処理能力の向上、全体的な消費電力の低減、リアルタイム応答性の強化が可能となり、最大効率を実現
  • SATA、uPP、PHY内蔵のUSB2.0 OTG、PHY内蔵のUSB1.1、10/100 イーサネットMAC、MMC/SDなどの豊富なペリフェラル群を搭載。データ通信、ネットワーク通信、デバイス間通信、センサ通信などのスムースな実装を可能に
  • OMAP-L1x 』プロセッサとのピン互換性を確保。『OMAP-L1x』の顧客は、これまでのコード開発投資を無駄にすることなく、『AM1x』を使ってよりコスト効率に優れたエントリ・レベルの製品開発も可能
  • TIのSitara プロダクトファミリにより、現行のハードウェアやソフトウェアへの投資を活用しながら、処理性能と電力効率を高め、数々のペリフェラルを活用し、製品ラインナップ全体を通じてのシステムコストを削減することが可能
  • TIのSitara プロダクトファミリにより、開発者は新たなデザイン・コンセプトのもとに産業用オートメーション、ホーム・オートメーション、携帯型POS端末、教育向けコンソールといった様々な最終製品の技術革新を推進可能に

ツールとソフトウェアについて
ソフトウェア開発キットとして、『AM1808』搭載の『TMDXEXP1808L』eXperimenter’s Kit(参考価格445ドル)および『TMDXEVM1808L』 評価モジュール(同1,150ドル)、『AM1707』搭載の『TMDXEVM1707』評価モジュール(同845ドル)があります。いずれもLinux kernel 2.6.33ベースのボード・サポート・パッケージ(BSP)、PRU コンフィグレーション・ツール、各種デモ(PRU CAN, PRU UART およびタッチスクリーン)が含まれます。Windows® Embedded CE ならびにその他OSのサポートは今年後半の予定です。

価格と供給について
『AM1x 』マイクロプロセッサは現在サンプル出荷中です。1,000個受注時の参考価格は6.55ドルです。


参考URL: TIの『AM1x』MPUの詳細はこちらもあわせてご参照ください


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