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ニュースリリース

DLP Cinemaの2Kおよび4K対応プラットフォームがDCIの評価基準を達成

2010年03月18日

管理コストを抑えながら、高い信頼性、明るい映像を提供

SCJ-10-026 2010年3月18日
米国ラスベガス時間2010年3月15日発表

テキサス・インスツルメンツは、2K対応DLP Cinema®および今後登場する4Kプラットフォーム向けのすべてのDLP Cinemaサブコンポーネントが、DCI(デジタル・シネマ・イニシアティブ)基準の評価基準テストを完了したと発表しました。第三者機関として認定をうけているCineCertの手続き審査を通過したものです。
今回の手続き審査の通過は、DCI基準に完全に対応する上で最も重要なステップであり、DLP Cinemaはプロジェクタ技術で初めてこの快挙を達成しました。これにより、DLP Cinemaのパートナーであるバルコ、クリスティ・デジタルおよびNECの各社は、今後数ヶ月の間に次世代DLP Cinemaプラットフォーム採用の新製品を出荷できるようになります。

TIのDLP Cinema事業部ビジネスマネージャーのナンシー・フェア(Nancy Fares)は次のように述べています。「この重要な節目をむかえ、パートナー各社から次世代プラットフォーム対応のDLP Cinemaプロジェクタが近々出荷されると確信しています。最新モデルのプロジェクタは十分なセキュリティ対策とDLP Cinemaプラットフォームの優れた特長とを両立させています」

DLP Cinemaの次世代エレクトロニック・プラットフォームは、優れた信頼性を誇るDLP Cinemaチップセットと、DCI基準によって定められた厳しいセキュリティ要件、品質管理、およびスペック・アーキテクチャ(仕様構成)を統合させたものです。

CineCertのCTOであるジョン・ハースト氏(John Hurst)は次のように述べています。「DLP Cinema次世代プラットフォームが、当社のラボで行ったテストを通った最初のデバイスであることを嬉しく思います。当社の目標はメーカー、システム・インテグレーターおよび映画館運営者に、基準を満たすのに必要な技術の詳細やテストについて促進、支援することです。DLP Cinemaプロジェクタは、最高のクオリティの映画体験を提供するための要求項目に合致すると期待されています」

賞に輝くコスト効率の良いテクノロジー
これに先立ち、米国の映画芸術科学アカデミーでは、DLP Cinema® プロジェクタの高い色再現性を評価し、D. Scott Dewald、Greg Pettitt、Brad WalkerおよびBill Werner の4名に2009年度科学技術賞の「Scientific and Engineering Award (Academy Plaque)」を授与しました。彼らはDLP Cinemaプロジェクタの設計と品質向上に携わり、高い色再現性を保持したまま、映画をデジタルでプレビューできるレベルにまで引き上げました。

DLP Cinemaプロジェクタに使用しているランプは、競合製品が採用しているランプと比較した場合、電力消費量が少ないため、ランプ交換費用が少なく済み、耐久性が高く、消費電力も少なくなります。このため映画館にとってはコスト効率に優れたソリューションとなっています。DLP Cinemaは1.5kW以下とエネルギー効率に優れたランプを採用することにより、消費電力の面で優れています。

急速な導入の広がり
世界各国の約20,000スクリーンに導入されているDLP Cinemaテクノロジーは、ほぼ業界標準となっています。そのうち10,000以上のスクリーンでDLP Cinemaデジタル3Dテクノロジーが導入されており、他のどの技術も真似できないような、非常に明るい映像を大画面スクリーンに提供しています。昨年から投入されたDLP CinemaによるIMAX®デジタルプロジェクションシステムは世界の155ヶ所で採用されています。DLP Cinemaは米国のみならず世界中で加速的に採用が進んでいます。

ShoWestでのDLP Cinema
DLP CinemaがShoWestのコーポレートスポンサーを務めて今年で10周年となります。
DLP Cinemaテクノロジーは全開催期間を通じて、各種デジタル上映や2010年3月16日(火)に開催されるイベント「Salute to the $100 Million Movies of 2009」などで利用されます。このイベントでは、2009年に一週間で1億ドル以上の売り上げを記録した32本の映画作品のハイライト上映を予定しています。このうち7本が3D映画ですが、これらの作品の圧倒的な興行成績にはDLP Cinema 3Dテクノロジーがもたらす臨場感あふれる視聴体験も貢献しています。

ShoWest期間中のDLP Cinemaに関する最新情報はツイッター(@TI_DLP)でも配信しています。


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DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館約11,000スクリーンで採用されているDLP Cinema®での興行上映の実績をベースに開発された映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台以上を記録しました。
DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ (http://www.dlp.com/jp) でも発信しています。


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