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日本TI、sub-1GHz帯のローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けに、高集積度で高いコスト効率のRFレンジ・エクステンダICを発表

2010年03月09日

業界をリードするTIのsub-1GHzトランシーバ、トランスミッタおよび
システム・オン・チップ製品ポートフォリオをサポートする新製品

SCJ-10-023 2010年3月9日

日本テキサス・インスツルメンツは、850MHz~950MHzの周波数帯で動作するワイヤレス・センサ・ネットワーク、自動検針装置(AMR)およびワイヤレスの工業用制御、コンシューマ向け製品およびオーディオ・システムをはじめとした、各種のローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けのRFレンジ・エクステンダである『CC1190』を発表しました。『CC1190』はパワーアンプ(PA)、LNA、複数のスイッチ、RF整合回路をワンチップに集積しています。そのため、個別部品が不要で、デザインのレイアウトを簡素化するとともに、試験時間の低減、RF性能の向上および基板面積を小さくすることができます。

CC1190製品画像 CC1190画像


今回発表された『CC1190』はTIのsub-1GHzトランシーバである『CC1101』および、システム・オン・チップである『CC430』や『CC1110』と組み合わせてご使用頂けます。『CC1190』と『CC1101』の組み合わせによるソリューションは、最高で+149dBのリンク・バジェットを提供します。既存の工業用センサや、電気、ガス、水道などのエネルギー計量メーターの通信距離の延長が必要な場合でも、リピーターやルータなどの補助装置が不要となることで、システムの総コストを低減できます。

『CC1190』の特長と利点

  • 出力電力を増加させるパワーアンプ、レシーバの感度を向上するLNAを内蔵していることから、リンク・バジェットを大幅に改善できます。
  • パワーアンプ、LNA、複数のスイッチ、RF整合回路をワンチップに集積していることから、製品の設計サイクルを低減できます。
  • TIのsub-1GHzローパワーRFデバイスと互換性のあるインターフェイスを持っています。
  • アウトプットパワーを最高で27dBm(0.5W)向上させることが可能です。
  • 『CC11xx』および『CC430』と組み合わせた場合に6dB(参考値)の感度改善を提供します。
  • TIでは、ローパワーRF製品をサポートするハードウェア、ソフトウェア、ツール、アプリケーションノートなど、トータルソリューションを行っています。


供給および価格について
『CC1190』はTIおよび販売特約店から供給中です。パッケージはROHS適合の4×4 mm 16ピンQFNパッケージです。また、直ぐに製品開発を開始できる『CC1190EMK』評価モジュール・キットもご利用頂けます。現在、評価キットは供給中で、トランシーバおよび『CC1190』を搭載したコンボ・ボードは2010年第2四半期より供給の予定です。

『CC1190』の概要

項目 CC1190
デバイス機能 RFフロントエンド
周波数帯 850 MHz~950 MHz
スタンバイ時電流 0.05 μA
動作電圧範囲 2.0 V ~ 3.7 V
送信時消費電流 302 mA
アンテナ接続回路 シングルエンド
送信電力(Max) 27 dBm
受信時消費電流(Min) 3.0 mA
定格 データシート参照
ピン/パッケージ 16ピン VQFN
動作温度範囲 -40 ℃ ~ 85 ℃
1,000個受注時の単価
(参考価格)
2.10 ドル


※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

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