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日本TI、 同期整流の出力制御を内蔵した、グリーンモード(*注1)フェーズシフト・フルブリッジ・コントローラを発表

2010年03月01日

SCJPR-10-018 2010年3月1日

日本テキサス・インスツルメンツは、同期整流用のMOSFET制御出力および軽負荷時のパワー・マネージメント機能を内蔵した、フェーズシフト・フルブリッジPWMコントローラIC、『UCC28950』を発表しました。この新製品は軽負荷から全負荷まで90%を超える電力効率を実現できることから、効率の標準規格である「90+ Climate Savers®」に適合可能です。『UCC28950』は10:1と広い制御範囲に適応したゼロ電圧スイッチング(ZVS)制御方式を内蔵していることから、入力電圧および出力負荷の広範囲の変動に対してZVS動作を保持できます。より広いZVS動作範囲を実現したことで、広い出力電力範囲に渡って、消費エネルギーを低減できます。

*注1: グリーンモード:エレクトロニクス製品のスタンバイ時の消費電力をより低減し、より高い省エネルギー性能を実現する機能。

UCC28950製品画像 UCC28950画像


また、『UCC28950』は、出力同期整流のためのon/off制御を含む最適化された制御機能を内蔵していることから、より軽負荷時の電力効率を最適化できます。『UCC28950』は高電力の電源装置、サーバーおよび通信装置の電源、工業用の電源システム、太陽光発電システムのインバータ、電気自動車、DCモータ・ドライバなどの各種アプリケーション向けに開発されました。


『UCC28950』の特長と利点

  • 同期整流出力のタイミングを最適化させることにより、ボディー・ダイオード(*注2)の一般的な伝搬遅延によって発生する導通損失を抑え、高効率を実現できます。
  • 『UCC28950』は異なるスタートアップ条件や負荷条件に対応して動作モードを変更する、高度なパワー・マネージメント機能を内蔵しています。また非グリーンモードのソリューションと比較して、軽負荷時や無負荷時の効率を最高70%向上するバースト・モードも内蔵しています。さらに、プログラマブルに電流モードと電圧モードの制御が可能なことから、システムの柔軟性の向上に役立ちます。
  • イネーブル制御付きのソフト・スタート機能を内蔵していることから、『UCC28950』は、より高度なシステム制御によるスタートアップを開始することが可能です。
  • 90度の位相シフト付きのsync inおよびsync out 機能によって、インターリーブ動作が可能で、入力および出力のリップル電流を50~100%低減できます。このリップルの低減によって、入出力に、より小型で安価なコンデンサを使用できます。

*注2 ボディー・ダイオード: 同期整流器として使用されるMOSFETのソース-ドレイン間の寄生ダイオード。


供給および価格について
『UCC28950』は24ピンTSSOPパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は4.25ドルです。


『UCC28950』の特性表

項目 UCC28950
デューティサイクル(Max) 100 %
PWM出力数 4
周波数(Max) 1000 kHz
UVLO スレッシュホールド On/Off 6.75 V(Min)/6.15 V(Min)
定格 データシート参照
安定化出力数 4
ピン/パッケージ 24ピン TSSOP
動作温度範囲 -40 °C ~ 125 °C
1,000個受注時の単価
(参考価格)
4.25 ドル


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