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日本TI、 ポータブル機器向けに業界で最も小型のClass-Dオーディオ・アンプを発表

2010年02月15日

より大音量のオーディオ、より小型の製品、より低消費電力をサポートする
低雑音、高効率アンプ

SCJ-10-010 2010年2月15日

日本テキサス・インスツルメンツは、D/Aコンバータのノイズ・フィルタを集積し、同機能を内蔵していない製品と比較してコーデックの雑音を最高で82%低減する、3.2W出力のモノラルClass-Dオーディオ・アンプ、『TPA2011D1』を発表しました。
このノイズ・フィルタを集積したことで、入力フィルタの外付けが不要であり、部品点数およびコストの低減に役立ちます。『TPA2011D1』は、同種と製品と比較して25%も小型の1.2mm角の超小型パッケージで供給されるため、0.4mmピッチの設計が可能な次世代携帯電話およびポータブル・メディア・プレーヤーにおいて、基板実装面積をさらに低減できます。

TPA2011D1製品画像 TPA2011D1画像



『TPA2011D1』の主な特長と利点

  • ポータブル機器に共通する困難な問題である可聴ポップノイズなしで、5V電源、4Ω負荷時に3.2Wの出力電力が得られることから、同等製品と比較して22%も大きな出力を提供します。
  • D/Aコンバータのノイズ・フィルタを集積したことから、D/Aコンバータで発生する帯域外の雑音を最高82%低減でき、より明瞭なサウンドを提供します。このフィルタは、カットオフ周波数が130kHzのローパス・フィルタ機能を提供することから、入力フィルタの外付けが不要となり、部品点数およびコストの低減に役立ちます。
  • 1.2mm角、0.4mmピッチの9ボール ウェハ・チップ・スケール・パッケージ(WCSP)で供給されることから、基板実装面積の低減および設計の簡素化に役立ちます。
  • 静止電流が1.5mAと少なく、同種のアンプ製品と比較して消費電力を50%も低減できることから、より高いバッテリー効率および、より長いバッテリー動作時間を提供します。


供給および価格について
『TPA2011D1』は1.2mm角、0.4mmピッチ 9ボールWCSPで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.85ドルです。また『TPA2011D1』ファミリーの製品として、『TPA2037D1』(電圧ゲイン+6dB)および『TPA2039D1』(同+12dB)が量産出荷中です。


『TPA2011D1』ファミリーの特性表

項目 TPA2011D1 TPA2037D1 TPA2039D1
内蔵スピーカー・チャネル数 1 (モノラル) 1 (モノラル) 1 (モノラル)
内蔵ヘッドホン・チャネル数 - - -
出力電力(4Ω負荷時) 3.2 W 3.2 W 3.2 W
負荷インピーダンス(Min) 4 Ω 4 Ω 4 Ω
電圧ゲイン(Typ) 可変 6 dB 12 dB
電源電圧範囲 2.5 V ~ 5.5 V 2.5 V ~ 5.5 V 2.5 V ~ 5.5 V
半値電力THD+N(1kHz) 0.18 % 0.18 % 0.18 %
チャネルあたり静止電流 Iq(Typ) 1.5 mA 1.5 mA 1.5 mA
シャットダウン時電流 ISD 0.1 μA 0.1 μA 0.1 μA
PSRR 86 dB 86 dB 86 dB
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃
定格 データシート参照 データシート参照 データシート参照
ピン/パッケージ 9ボールDSBGA 9ボールDSBGA 9ボールDSBGA
1,000個受注時の単価(参考価格) 0.85 ドル 0.65 ドル 0.65 ドル


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