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TIのDLPテクノロジー、インタラクティブな教育環境に寄与 3D対応のDLPプロジェクタの活用が、高い学習効果を立証

2010年01月20日

3Dプロジェクタの活用を始めた米国、英国の教育事例を紹介

SCJ-10-008 2010年1月20日
(米国時間および英国時間2010年1月13日発表 抄訳)

テキサス・インスツルメンツは、DLPテクノロジーをベースにした3Dでの学習方法が、米国、英国を含め世界中の学校で導入され始めていることを明らかにしました。

3D対応のDLPプロジェクタは、シャープ、三菱電機、NEC、Acer 、BenQ、Dell 、Optomaなどから発売中および発売予定です。
現在米国フロリダ州オーランドで開催中の展示会FETC 2010(注1および、英国ロンドンで開催中のBETT 2010(注2では、信頼性と手頃な価格を兼ね備えた様々な3D 対応DLPプロジェクタが展示されています。生徒の注意を惹きつけ、難しい授業内容も分かりやすく説明できる3D教材は、授業の強力なツールになります。

注1:FETC 2010 教育関連技術の展示会 米国フロリダ州オーランドで開催
注2:BETT 2010 教育関連技術の展示会 英国ロンドンで開催

TIのDLPテクノロジーは、これまでにエンターテインメント用途、および業務用途に向けて3Dプロジェクタを発表してきました。現在、メーカー各社とコンテンツ製作会社とが協力して、DLPテクノロジーを活用し、科学から芸術まで幅広い内容のインタラクティブな教材を開発しています。3D化によって、従来の平面的な教材と比較して、生徒が授業内容をより身近に分かりやすく体験できることを目的としています。

3D映像技術への要望はますます高まっており、10社以上のメーカー各社が50製品以上の3D対応DLPプロジェクタを発表および開発しています。3D対応DLPプロジェクタは、まるで本物がそこにあるかのような3D映像を映し出します。生徒はまるで目の前で起きているようなリアルな映像、鮮明な色によるいきいきとした映像を体験できます。DLPテクノロジーをベースにした3Dでの学習方法は米国、英国を含め世界中の学校で導入され始めています。

JTM Concepts Inc.(JTM)では、米国イリノイ州で、3D教材を使った授業と従来の教育方法との比較調査を実施しました。その調査によると、従来の教育方法で授業を受けた生徒のテスト結果が9.8パーセント向上したのに対し、JTMのClassroom³® 3Dシミュレーションを使った授業を受けた生徒のテスト結果は最大35パーセント向上しました。

JTM Conceptsのシミュレーション・アンド・インテグレーション・ディレクターであるトレーシー・マサモト(Tracey Masamoto)氏は次のように述べています。「3Dによる教育を受けることで生徒の理解度が向上することは疑いの余地もありません。我々の3D教材を使った調査結果は、教師はより短時間で多くの内容を網羅でき、テスト結果も高得点になり、生徒も楽しんで学習に取り組めることを示しています。3Dシミュレーションは保健科学や地理、数学など、様々な分野に対応でき、生徒が内容を理解し身につけるのに最高のカリキュラムを提供できます」

米国での事例
3Dへの投資を推し進める米国のBoulder Valley学区(BVSD)は、学区全体でDLPプロジェクタにアップグレードしました。この学区では現在、学区内の全51校に1,000台の3D対応DLPプロジェクタが導入され、幼稚園から高校まで約28,000名の児童および生徒がその恩恵を享受しています。

米国アリゾナ州のScottsdale Unified学区(SUSD)などの最先端の学区では、インタラクティブな学習環境を広めるため、同時にメンテナンスコストや手間を最小限に抑えるため、高品質の映像技術を採用することを推し進めています。
SUSDでのプロジェクタの採用にあたっては、特にフィルターフリーの製品設計、長い製品寿命、将来的に3Dアプリケーションへの移行をハードウェアおよびソフトウェアの変更なしで可能という点が評価され、学区内の1,720教室に、三菱電機製のDLPプロジェクタを採用しました。

英国での事例
英国バークシャーのThe Abbey School in Readingは3歳から18歳までの1,000名を超える生徒が在籍する活気あふれる女子校です。この学校の特色は、最新の情報通信技術(ICT)を取り入れていることです。最近では、教育関連業界では標準的なICTを搭載した専門設備を完備し、3D対応のDLPプロジェクタによる3Dコンテンツを使った教育を試験的に開始しました。

DLP事業部教育事業開発マネージャーのデーブ・ダンカン(Dave Duncan)は次のように述べています。「TIは長きにわたり、教育市場で信頼を得ております。教育関係者や管理者は限られた予算内で、決められたカリキュラムとテストをこなすことに翻弄されています。
こういった課題を解決すべく、TIは世界に先がけて、プロジェクタ1台で投影できる3Dテクノロジーを提供する唯一のプロバイダとして寄与してきました。DLPプロジェクタは非常に手頃な価格で入手できるため、各学校の教室に3Dテクノロジーを容易に導入できます」

FETC 2010およびBETT 2010期間中のTIからのDLP Picoおよびその他製品の最新情報はツイッター(@TI_DLP)およびwww.youtube.com/DLPTechnologyで配信します。

DLP製品の詳細はwww.dlp.comをご参照ください。

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DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館約11,000スクリーンで採用されているDLP Cinema®での興行上映の実績をベースに開発された映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台以上を記録しました。
DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ (http://www.dlp.com/jp) でも発信しています。

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