SCJ-09-137 2009年12月17日

日本テキサス・インスツルメンツは、最高で2675V/μsと、同種の製品と比較して3倍も高いスルーレート特性を備え、より優れたパルス応答特性を提供するJFET入力オペアンプ製品、『OPA653』および『OPA659』を発表しました。これらの新型オペアンプは広帯域の電圧帰還アンプと高インピーダンスのJFET入力ステージを組み合わせることで、広い大信号帯域幅と低い全高調波歪み特性を提供することから、周波数ドメインおよびFFT（高速フーリエ変換）分析などの要求条件を満たします。

『OPA653』および『OPA659』の詳細、評価モジュールならびにサンプル:
http://www.tij.co.jp/opa659-pr

『OPA653』および『OPA659』の主な特長と利点

• クラス最高のスルーレートおよび低歪み特性によって、タイムドメインおよびパルスを扱う各種アプリケーションにおいてシグナル・インテグリティの向上に役立ちます。
  • 『OPA653』は+2V/Vの固定ゲインのJFET入力アンプであり、2675V/μsのスルーレートおよび475MHzの大信号帯域幅（2Vp-p時）を提供します。
  • 『OPA659』はユニティ・ゲイン安定のJFET入力アンプであり、2550V/μsのスルーレートおよび575MHzの大信号帯域幅（2Vp-p時）を提供します。
  • 『OPA659』は100MHzにおいて-60dBcの第三次高調波歪み（HD3）特性を提供します。また『OPA653』は同-66dBcを提供することから、広帯域で高い直線性を提供します。
• 8nsと高速のセトリングタイム、また8nsのオーバードライブ復帰時間を提供することから、優秀なパルス応答を実現できます。
• 『OPA653』は非常に低いオーバーシュートおよびリンギング特性を提供することから、データ・アクイジション・カード、高インピーダンス・プローブ、オシロスコープのフロントエンドをはじめとした低雑音、広帯域、高入力インピーダンスの各種アプリケーションに最適です。
• 『OPA659』は350MHzと高いゲイン帯域幅積を提供することから、ウェハ検査装置で使用される広帯域のフォト・ダイオード用トランスインピーダンス・アンプをはじめとした各種のマシン・ビジョンのアプリケーションに最適です。
• ±3.5V ～±6.4Vと広い電源電圧範囲で動作することから、設計において高い柔軟性を提供します。
• 『OPA653』および『OPA659』は、『ADS5474』、『ADS5463』および『ADS54RF63』をはじめとするTIの12ビットおよび14ビット、400MSPSおよび500MSPSのA/Dコンバータ製品の駆動にも最適です。

供給および価格について
『OPA653』および『OPA659』は8ピンVSONパッケージおよび5 ピンSOT23パッケージで供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は2.95ドルです。

『OPA659』そのほかの特性表

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。