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日本TI、世界初のスポーツウォッチ型組込み開発ツール、『eZ430-Chronos』を発表

2009年11月30日

ワイヤレス・ネットワーク・アプリケーションの設計に革新をもたらす
カスタマイズ可能なMCU開発キット

SCJ-09-067 2009年 11月30日

日本テキサス・インスツルメンツは、世界初のスポーツウォッチ型開発ツール『eZ430-Chronos』(イージー430 クロノス)を発表しました。手軽なMCU開発ツールとして人気の『eZ430™』シリーズの画期的な新製品です。
『eZ430-Chronos』により開発者は、容易にTIの『CC430』MCU(マイクロコントローラ)に統合された各種機能や、その特徴である超低消費電力性能、ワイヤレス機能を利用することが可能です。参考価格は49ドルです。

eZ430-Chronos製品画像


『eZ430-Chronos』には、ワイヤレス・ネットワーク関連の各種アプリケーションの開発に必要なハードウェアとソフトウェア一式が含まれ、プログラミング経験に関わりなく、開発者はすぐに製品開発に取り組むことが出来ます。また計測やモーション・コントロール用の各種センサを搭載しており、近距離ワイヤレス通信用センサのセントラル・ハブとして使用可能です。このため『eZ430-Chronos』により、歩数計や心拍数計などのデータをリアルタイムに取得することができます。さらに『eZ430-Chronos』開発ツールには、無線通信設定やPC接続のためのUSB-RFアクセス・ポイントも含まれ、また評価や設計、コミュニティでの共同作業を容易にする量産向け各種オープンソース・プロジェクトも利用可能です。

『eZ430-Chronos』の詳細はこちらからも参照できます。

『eZ430-Chronos』の主な特長と利点

  • ウェアラブルな小型パッケージ:場所を選ばずに開発可能に
  • TIの『SimpliciTI』およびBM Innovationsの「Blue Robin™」RFプロトコルを採用:RFに関する知識の多少に関わらず、ただちに、かつ簡単にワイヤレス・リンクを確立可能
  • 915 MHz(メガヘルツ)および868 MHz、433 MHzの3種類のRF周波数帯に対応:世界各地での製品展開が可能に(別途、技術基準適合証明の取得等、各国の法令への対応が必要です)
  • モーション・コントロール用の3軸加速度計や、各種センサ(高度、温度、バッテリー電圧など)を統合
  • 『CC430』内蔵メモリ:心拍数など最高11時間分のデータを記録可能
  • ベースとなるソフトウェア・フレームワーク上でのプログラミングやデバッグ、RF機能のエミュレーションが可能な『eZ430』エミュレータを用意
  • USB-RFアクセス・ポイント内蔵:PC通信やオートメーション用。モーション・ベースのマウス制御機能やPCへのワイヤレス・ダウンロード機能付きセンサ・データのログ機能、キーボードおよびプレゼンテーションの制御、時刻およびカレンダーの同期機能など、量産可能なオープンソース・プロジェクトがサポート
  • 96セグメントの大画面LCD(液晶)ディスプレイに対応:『CC430』から直接駆動可能
  • 開発に必要なハードウェアおよびソフトウェア一式を同梱:開発コスト低減に貢献

TIでは、簡単かつきわめて使いやすい統合開発キットを供給するため、『eZ430-Chronos』では業界をリードするパートナー数社と協働しています。

  • BM Innovations: スポーツおよびフィットネス市場向けエレクトロニクス製品の開発に特化した企業
  • IDT: スポーツ、フィットネス、およびヘルスケア市場向けエレクトロニクス製品の製造におけるリーダー企業
  • Johanson Technology: RFフロントエンドの設計を最適化するセラミック部品を供給する企業
  • VTI Technologies: 加速度、傾斜、モーション、および圧力などのセンサ・ソリューション分野をリードする企業

『eZ430-Chronos』は、上記の各社のほか、TIの「MSP430デベロッパー・ネットワーク
http://www.ti.com/chronos_developernetwork-pr)」のメンバー各社がサポートし、堅牢なサポート体制(エコシステム)を提供します。

日本でのご使用にあたっての注意(法規制に関して)(pdf, 346KB)

TIの「超低消費電力デザインチャレンジ(Ultra-Low Power Design Challenge)」について
TIでは現在、全世界の開発者を対象にMSP430マイクロコントローラを使ったデザインコンテスト「MSP430超低消費電力デザインチャレンジ(Ultra-Low Power Design Challenge)」を開催しています。『eZ430-Chronos』で開発したデザインもこのコンテストに応募できます。
同コンテストは、世界で最も消費電力の低い『MSP430』MCUと開発ツールを活用して、実用的な日用品から特定アプリケーションまで幅広い分野の設計を対象とします。応募者はビデオによるデモンストレーションを投稿し、各デザインがどれほど低消費電力で動作するかを競います。
総額1万ドルを超える賞金と複数の賞が用意されており、受賞者は2010年1月29日までに発表されます。「MSP430 Ultra-Low Power Design Challenge」のルール、説明、応募方法、および選考基準などについてはこちら(http://www.ti.com/chronos_designchallenge-pr)(英語)からご参照ください。

価格について
『eZ430-Chronos』は参考価格 49ドルで供給中です。

TIの包括的なMCU製品のポートフォリオ、およびソフトウェア
TIでは、汎用の『MSP430™』超低消費電力MCUから『Stellaris®』ARM Cortex-M3コア 32ビットMCU、さらに『TMS320C2000™』高性能リアルタイム・コントロールMCUまで、包括的な組込み制御向けソリューションを供給しています。また、これらの製品を補完するTIの統合的なソフトウェアおよびハードウェア開発ツール群、強力なパートナー製品、および技術サポートが、お客様の製品開発期間の短縮を支援します。


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※ MSP430, eZ430, TMS320C2000はTexas Instrumentsの商標です。StellarisはTIの登録商標です。CortexはARM Ltd.の商標です。Blue RobinはBM Innovationsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。