SCJ-09-063 2009年11月25日

日本テキサス・インスツルメンツは、複数の電源レールをサポートする各種電源において基板実装面積の縮小に役立つ、プログラマブルのディレイ、およびウォッチドッグ・タイマ内蔵の4チャネル電源電圧スーパーバイザ（SVS）IC、『TPS386000』ファミリーを発表しました。『TPS386000』、『TPS386020』、『TPS386040』、および『TPS386060』の各新製品は、0.4Vを超える電圧の4本の電源レールを、0.25%のスレッシュホールド精度で監視できます。この高精度と、内蔵のウォッチドッグ・タイマの組合せによって、プロセッサを使用する各種アプリケーションにおいて、システムの信頼性を向上します。『TPS386000』ファミリーの各デバイスは監視チャネルごとに独立したプログラマブル・ディレイ入力を提供します。このディレイ機能は、1.25ms（ミリ秒）～10秒の範囲で設定可能で、電源のシーケンス制御に使用できます。

『TPS386000』ファミリーの各デバイスは12μAと非常に低い静止電流で動作することから、システムの消費電力の低減に役立ちます。『TPS386000』ファミリーの製品は、通信用インフラ・ストラクチャ、ネットワーキング、サーバー/ストレージ、工業用およびアナログ・シーケンスなどの各種アプリケーション向けに開発されました。

• 『TPS386000』の詳細、およびEVM（評価モジュール）のご注文:
  http://www.tij.co.jp/tps386000-pr
• TIの包括的なスーパーバイザおよびシーケンサ製品のポートフォリオ:
  http://www.ti.com/supervisors-pr（英文）
• TIのパワー・マネージメント製品: http://power.tij.co.jp

『TPS386000』ファミリーの主な特長と利点

• 1個のICに、0.25%と高精度のスーパーバイザを4チャネル集積したことから、コストの低減、および基板実装面積の縮小に役立つ高集積、高精度、かつ小型のデバイスを提供します。
• プログラマブルのディレイ機能によって、広範囲のプロセッサを使用できる柔軟性を提供するとともに、電源のシーケンス制御機能も提供します。
• 12μA（マイクロアンペア、Typ）と低い静止電流を提供することから、製品の消費電力の低減に役立ちます。
• ウォッチドッグ・タイマを内蔵していることから、プロセッサ搭載の各種アプリケーションにおいてシステムの信頼性を向上できます。
• ファミリー内の各種オプションによって、個々のシステムの電源要件を満足する柔軟性を提供します。
  • リセット出力: オープン・ドレイン（『TPS386000』、『TPS386020』）、プッシュプル（『TPS386040』、『TPS386060』）、アクティブH（『TPS386020』、『TPS386060』）、アクティブL（『TPS386000』、『TPS386040』）
  • 4番目のスーパーバイザのウィンドウ・コンパレータ: 過電圧、および電圧下降の検出に使用可能。または5番目のスーパーバイザとして負電源電圧の監視に使用可能。

供給および価格について
『TPS386000』は量産出荷中です。パッケージは、4mm角の20ピンQFNパッケージです。
1,000個受注時の単価（参考価格）は2.20ドルです。

『TPS38600』ファミリーの特性表

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

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