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日本TI、各種の電源アプリケーション向けに、高い効率と実装密度を提供するオフライン・グリーンモードPWMコントローラICを発表

2009年11月18日

SCJ-09-065 2009年11月18日

日本テキサス・インスツルメンツは、15W~65Wの出力電力範囲の電源アプリケーション向けに、高効率を提供しながら、基板実装面積の縮小、およびシステム・コストの低減に役立つオフライン・グリーンモードPWM(パルス幅変調)コントローラIC、『UCC28610』を発表しました。この新製品はスイッチング周波数およびピーク電流の両方を変調することで、全負荷範囲において最適な効率のほか、全負荷時に85%の高効率を提供します。
『UCC28610』は、標準的なフライバック型コントローラと比較して外付け部品を30%低減します。『UCC28610』は、AC/DC電源アダプター、ゲーム、ノートブックPCやプリンタなどの電源アダプター、液晶テレビおよびモニタ、セット・トップ・ボックス、家電製品の電源、バイアス電源そのほか、「ENERGY STAR」省電力標準規格への準拠、または全負荷範囲にわたりEU(ヨーロッパ共同体)制定の「EuP(Energy using Products)」指令の要件への適合が必要な各種電源機器に最適です。

『UCC28610』の詳細、およびサンプルのご注文: http://www.tij.co.jp/ucc28610-pr
TIの包括的なグリーン・パワー製品ポートフォリオ: http://www.ti.com/greenpower-pr(英文)
TIの電源製品: http://power.tij.co.jp


『UCC28610』の主な特長と利点

  • スイッチング周波数、およびピーク電流の両方を変調することで、全負荷時に85%の高効率を提供します。また全負荷範囲で効率の最適化を提供します。
  • グリーンモード・バースト・スイッチング方式により、現行の「ENERGY STAR」標準規格の要件を200%以上、上回るとともに、業界をリードする125mWの無負荷時消費電力を提供します。
  • 進歩した過電流保護、および過負荷保護によって過剰な設計が不要になることから、業界で標準的な電源制限機能と比較して電源のコストを最高30%低減できます。
  • 外付けMOSFETのカスコード接続によって、内蔵の高電圧FETよりも高い電源ラインサージ耐性を実現できます。また、アブノーマル試験等においてサージ電圧が問題になった際には、MOS内蔵タイプと異なり汎用性を実現できます。
  • 外付け部品点数を30%低減できることから、集積度の低いフライバック型コントローラと比較し、サイズの縮小、システム・コストの低減、および回路の簡素化に役立ちます。


供給および価格について
『UCC28610』は量産出荷中です。パッケージは、8ピンPDIPおよび8ピンSOICパッケージです。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.44ドルです。

『UCC28610』の特性表

項目 UCC28610
制御トポロジ フライバック方式
制御方式 非連続電流モード
PWM出力数 1
スイッチング周波数(Max) 130 kHz
UVLOスレショルド 10.2 V / 8 V
ピン/パッケージ 8ピン PDIP、8ピンSOIC
動作温度範囲 -40 °C ~ +125 °C
1,000個受注時の単価
(参考価格)
0.44 ドル

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