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日本TI、6コアの高性能プロセッサ新製品を発表 業界トップの電源効率 - 限られた電力供給で強力な処理性能を発揮

2009年11月04日

最大4.2GHz相当の演算性能を備えるマルチコア・デバイスの新製品、
性能・稼動要件が厳しい高性能の産業機器や組み込みシステム向け

SCJ-09-126 2009年11月4日

日本テキサス・インスツルメンツは、業界で最も電源効率に優れた6コアDSP（デジタルシグナルプロセッサ）の新製品、『TMS320C6472』（以下C6472）を発表しました。本日より量産出荷を開始します。低消費電力と高い処理性能の双方が求められるアプリケーションに向けた製品です。また評価用として、マルチコア・プロセッサ評価モジュール（EVM）の『TMDXEVM6472』を349ドル（参考価格）で提供します。本モジュールによって『C6472』デバイスの処理性能をより簡単に、かつ低価格で評価できます。

『C6472』DSPは、ワットあたりの処理性能が必須要件となるアプリケーション向けに完全に最適化されており、これまでの電力性能の限界を突破した製品です。『C6472 』DSPは、3.7Wパフォーマンスと0.15mW/MIPSの処理性能を備え、現在市場において3GHz相当の性能を備えるどのマルチコアDSPよりも消費電力が低く、かつ最も処理性能が高い製品です。
電力効率に優れた『C6472』DSPは、多チャンネルを備え、最大限のパフォーマンス密度が要求され、かつ洗練された各種機能が求められるアプリケーションに適しています。さらに多くのアプリケーションで『C6472』を使った場合、外部メモリ、電力プロファイルのさらなる向上、デバイスのコスト効率の追求といった必要がなくなります。
『C6472』DSPは、高性能の産業機器、試験・計測機器、通信機器、医療用画像診断装置、高品質の画像／映像機器、ブレードサーバーなどの各市場に理想的です。日本TIは『C6472』DSP向けに、評価モジュール、強力なソフトウェア・ライブラリ、サードパーティーのエコシステムなど広範囲にわたるサポートを用意し、マルチコア・デバイス上で実行できる最適なコードを記述できるよう、設計者を支援します。
そのほか日本TIの『C6472』高性能マルチコアDSPに関する詳細はホームページをご参照ください。（ www.tij.co.jp/c6472pr-wn）

新製品に関する詳細はこちらからも参照できます。

『C6472 』DSPの特長と利点:

  • 500MHz、625MHz、700MHz　動作の高速6コア（C64x DSP）。TIの現行のC64x DSPコアとの完全な下位互換性を確保
  • 最大4.2GHz／33,600 MMACSの演算性能、4.8MBのオンチップL1/L2 RAM搭載
  • 0.15mW/MIPS と、3GHzパフォーマンスとしては業界最高の電力効率
  • DSPアーキテクチャの最適化（各コアに専用のL1とL2メモリを割り当て）により、オンチップのサブシステム性能を最大化。さらに『C6472』として768KBの共有L2プログラム／データメモリ、共有メモリコントローラを搭載し、DSPコア間の高効率で柔軟な通信が実現
  • 豊富なペリフェラルを集積：ギガビットイーサネット、SRIO、DDR2、TSIP、HPI、UTOPIA、I2Cバス、GPIO

『C6472』のデベロッパ・ネットワーク

  • ADT（Adaptive Digital Technology ）: Adaptive Digitalの実証されたDSPアルゴリズムとGPACフレームワークは、高密度VoIP、AT&T認定のG168エコー・キャンセレーション、会議システム、トランスコーディングなどのアプリケーション開発を支援します
  • ENEA: 『C6472』のマルチコア・サポートに最適化されたEnea OSEck®: RTOS とEnea LINX®のスケーラブルで信頼性の高いメッセージング・レイヤーとセキュアなIP／シグナリング／NGNメディア・ネットワーキング・プロトコルは、抜群の信頼性とパフォーマンスによって、市場投入期間を短縮にします。Enea dSPEED®データプレーン・マネジメント・フレームワークとEclipseベース・システムのデバッグ・ツールEnea Optima®は、既存のシステムの包括的な遠隔管理・監視をサポートし、デザインラボでのシステムレベルの可視化を実現します
  • RadiSys: RadiSys Promentum® ATCA-9100-TI は、2枚の専用メザニンカードを備えるAdvanced TCAメディア・プロセッシング・ブレードで、ブレードあたりTIの6コア『C6472』を最大20個搭載できます。TIの最新のマルチコアDSPを採用することで、最も高密度のメディア・プロセッシングを実現します。対象アプリケーションはIPTV、モバイルビデオ、モバイルテレビなどです
  • Sundance Multiprocessor Technologies Ltd: SundanceのEVP6472は、二つのTI製『C6472』マルチコアDSPと最新のFPGAを搭載し、3LのDiamond RTOSとTIのCCSツールを活用した迅速なプロトタイピング／デバッギングを支援しますEVP6472は2009年11月から、2,000ドル（参考価格、期間限定）で提供されます
  • SURF: TIの『C6472』DSPとSURFの組み合わせにより、業界をリードするDSPベースの動画および音声エンジンを提供し、マルチ・スクリーン・トランスコーディング、ビデオ・ストリーミング、高品質の会議、コンテンツ強化、クオリティの向上など、多くのマルチメディア・アプリケーションを実現します。メーカーはSURFの包括的なツールボックスを活用し、製品ポートフォリオを拡張し、アプリケーションを充実させ、優れたQoEを達成し、市場投入期間を短縮し、クリエイティブなアプリケーションとサービスに注力できるようになります

価格と供給について
『TMS320C6472』は現在供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は140ドルです。
開発期間の短縮のため、開発者は低価格で高性能の評価モジュール『TMDXEVM6472』を349ドル（参考価格）で使用できます。

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