同種の製品と比較して2倍以上のサンプリングレートを提供するとともに
SNRを3.5dB向上するSAR型A/Dコンバータ

SCJ-09-116 2009年10月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、16ビット、14ビット、および12ビットの6ch同時サンプリングSAR（逐次比較型）A/Dコンバータ製品ファミリーとして、『ADS8556』（16ビット）、『ADS8557』（14ビット）、および『ADS8558』（12ビット）の3品種を発表しました。これらの新型A/Dコンバータ製品ファミリーは、730kSPSのサンプリングレート、および最高で91.5dBのSNRを備えているとともに、業界で唯一、16ビットのノー・ミッシング・コード（NMC）性能の同時サンプリングA/Dコンバータを提供します。『ADS8556』、『ADS8557』、および『ADS8558』の各A/Dコンバータは、複数軸のモーター制御、データの同時アクイジション、ロボティクス、電源の品質管理、電源保護をはじめとする各種アプリケーションにおいて、さまざまな入力、またはセンサーを接続して、最高の性能を実現できます。

『ADS855x』の詳細、およびサンプルのご注文: http://www.tij.co.jp/ads8556-pr

『ADS855x』ファミリーの主な特長と利点

• 同種の製品と比較して3.5dBも優秀な91.5dB（Typ）のSNR特性を提供することから、高いダイナミックレンジの信号をより高い分解能でサンプリングできます。また、同種の製品の2倍以上にあたる、1チャネルあたり730kSPSのサンプリングレートを提供します。
  • 『ADS8556』: 分解能16ビット、SNR 91.5 dB、同等製品の2倍のサンプリングレートを提供
  • 『ADS8557』: 分解能14ビット、SNR 85 dB、同等製品の2.5倍のサンプリングレートを提供
  • 『ADS8558』: 分解能12ビット、SNR 73.9 dB、 同等製品と比較して最高3 倍のサンプリングレートを提供
• 真のバイポーラ入力、およびソフトウェアで選択可能で最高±12Vの入力範囲を備えていることから、広範囲の入力、および各種センサーとの接続が容易です。
• 最高サンプリングレート時に298.5mWと低消費電力です。250kSPS 動作時の消費電力は150mWです。
• 最高の性能を提供するとともに、複数デバイスの同期が可能な外部変換クロック入力、および外部リファレンス入力を備えていることから、高い柔軟性と拡張性を提供します。
• 『ADS855x』ファミリーの各A/Dコンバータは、高インピーダンスの信号源向けにFET入力でローノイズ、高精度の『OPA827』、低消費電力で最もローノイズの±18Vオペアンプである『OPA211』をはじめとした、TIのローノイズ・オペアンプとの動作に最適化されています。また、数多くのマイクロコントトーラのほか、『TMS320F2812』をはじめとする組込み用コントローラとの動作も容易です。

供給および価格について
『ADS8556』ファミリーは64 ピンLQFPパッケージで供給中です。『ADS8556』16ビットA/Dコンバータは、14ビットの『ADS8557』、および12ビットの『ADS8558』との間でピン接続の互換性を提供します。1,000個受注時の単価（参考価格）は『ADS8556』が15.95ドル、『ADS8557』、が10.95 ドル、『ADS8558』が8.95ドルです。

『ADS855x』ファミリーの特性表

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。