TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、医療用超音波診断装置の開発期間を短縮し、基板実装面積を50%以上縮小可能な新型T/RスイッチICを発表

2009年10月13日

SCJ-09-106 2009年10月13日

日本テキサス・インスツルメンツは、医療用超音波診断装置向けに、業界で初めて、8チャネルの電流制御が可能な送受信(T/R)スイッチを完全統合した高精度アナログIC、『TX810』を発表しました。『TX810』によって、より短い開発期間で、より小型のポータブル超音波システムが実現できます。『TX810』は8チャネルのすべてに保護用のダイオード・ブリッジとクランプ・ダイオードを内蔵しており、超音波システムの送信部で発生する高電圧パルスから受信用電子回路を保護します。また、『TX810』はポータブルからミッドレンジの超音波システムにおいて、ディスクリート(個別部品構成)のソリューションと比較して、基板実装面積を50%以上縮小できるほか、部品点数を低減し取り扱いが簡単になることで、より高い信頼性の製品を実現できます。

TX810製品画像


『TX810』の詳細、サンプルおよび評価モジュールについてはこちらをご参照ください。
http://www.tij.co.jp/tx810-pr

『TX810』T/R スイッチの主な特長と利点

  • 1個のパッケージ内に8チャネルを内蔵していることから、個別部品構成のソリューションと比較して、基板実装面積を50%、T/R回路のアーキテクチャ次第では75%も縮小することができます。
  • 高集積度によって、使用するデバイス数を低減するとともに、部品の取り扱いが容易であることから、開発期間の短縮、および信頼性の向上を実現します。
  • バイアス電流がプログラム可能なので、消費電力の調整、および節約に役立ちます。
    • バイアス電流は3ビット・インターフェイス経由で7mA(ミリアンペア)までの範囲でプログラム可能です。
    • 消費電力を低減するパワーダウン・モードを内蔵しています。
  • 入力対出力の信号品質を保つための挿入損失は400Ω負荷で、0.9 dB (7mA バイアス電流)、および、1.3 dB (1mA バイアス電流)です。
  • 『TX810』は、『AFE58xx』アナログ・フロントエンド製品ファミリー、『TX734』高電圧パルサー、ならびに医療用画像処理向けの組み込みプロセッサ、パワー・マネージメント製品、クロックおよびインターフェイスをはじめとするTIの包括的な超音波システム向けシグナル・チェーン製品を補完する新製品です。

供給および価格について
『TX810』は6mm角と超小型の36ピンQFNパッケージでサンプル供給中です。量産出荷は2009年12月の予定です。1,000個受注時の単価(参考価格)は6.00ドルです。


※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。