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日本TI、オート・ローパワー・モードを搭載した200mAリニア・レギュレータ製品を発表

2009年10月07日

低雑音特性を提供するとともに、8μA未満と非常に低い静止電流で
機器のバッテリー動作時間を延長する新型LDO製品

SCJ-09-083 2009年10月7日

日本テキサス・インスツルメンツは、低雑音特性と高いPSRR(電源リップル除去比)を保つと同時に、8μA(マイクロアンペア)未満と非常に低い静止電流、および高速の過渡応答を組み合わせたオート・ローパワー・モードを提供する、出力電流200mAのLDO(低ドロップアウト=入出力の電位差が小さい)製品ファミリーである『TPS727xx』を発表しました。『TPS727xx』新製品ファミリーは既存のソリューションと比較して70%も低い静止電流を提供することから、スマートフォン、MP3プレーヤー、RFモジュール、リモート・コントロール、ZigBee®ネットワーク・システム、およびハンドヘルドのコンシューマ向け機器など、雑音に敏感な各種アプリケーションにおいて、性能を低下させずにバッテリー動作時間を延長できます。

TPS727xx製品画像 TPS727xx画像


『TPS72715』の詳細: http://www.tij.co.jp/tps72715-pr

通常、高性能LDOは、無負荷時にも25uA程度の消費電流を必要とします。『TPS727xx』製品ファミリーは、オート・ローパワー・モードを内蔵していることから、モード・ピンを使用せずに、負荷電流に対応して自動的にローパワー・モードに切り替わります。さらに、オート・ローパワー・モードを使うことでモード・ピンを制御するためのソフトウェア・ドライバの変更が不要になり、開発作業の簡素化、および短縮を実現できます。また汎用の入出力(GPIO)ピン、および追加のファームウェアも不要になることから、コストの低減にも役立ちます。

『TPS727xx』の特長と利点

  • 革新的なオート・ローパワー・モードによる低消費電力動作と、8μA未満と非常に低い静止電流、出力電流200mA時に±50mV(ミリボルト)と高速の過渡応答特性、32μV RMS(マイクロボルト、実効値)の低雑音特性、1kHz(キロヘルツ)において70dB(デシベル)と高いPSRR特性を提供することから、低雑音特性を保ちながら、バッテリー動作時間の延長に役立ちます。
  • 小型の1.0μF(マイクロファラド)のセラミック・コンデンサを使用できることから、ソリューション全体のサイズをより縮小できます。
  • 入出力の電位差が130mVと低いとともに、0.9V(ボルト)~5Vの範囲の出力電圧を安定、かつ正確なに提供できることから、システムの信頼性向上に役立ちます。
  • 出力電圧(Vout)は、工場出荷時にEEPROMにプログラミングして設定することから、標準品以外の出力電圧を備えたカスタム製品の迅速なサンプル供給、および量産供給に柔軟に対応できます。

供給および価格について
『TPS727xx』は1.5mm角の6ピンSONパッケージ、および0.8×1.22mm角の0.4mmピッチ、4ボールWCSP(ウェハ・チップ・スケール・パッケージ)で供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.48ドルです。

『TPS727xx』ファミリーの特性表

項目 TPS72715 TPS72718 TPS72728
出力電流Iout (Max) 0.2 A 0.2 A 0.2 A
ドロップアウト電圧 Vdo (Typ) 130 mV 130 mV 130 mV
静止電流 Iq (Typ) 0.0079 mA 0.0079 mA 0.0079 mA
入力電圧範囲 Vin 2 V ~ 5.5 V 2.1 V ~ 5.5 V 3.1 V ~ 5.5 V
出力電圧範囲 Vout 1.5 V 1.8 V 2.8 V
精度 (Max) ±2 % ±2 % ±2 %
出力コンデンサ容量 1 μF 1 μF 1 μF
出力コンデンサ セラミック セラミック セラミック
固定出力電圧オプション 1.5 V 1.8 V 2.8 V
定格 データシート参照 データシート参照 データシート参照
安定化出力数 1 1 1
ピン/パッケージ 6ピンSON、4ボールWCSP 6ピンSON、4ボールWCSP 6ピンSON、4ボールWCSP
動作温度範囲 -40 °C ~ +125 °C -40 °C ~ +125 °C -40 °C ~ +125 °C
1,000個受注時の単価
(参考価格)
0.48 ドル 0.48 ドル 0.48 ドル


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