高いエネルギー効率のHDセット・トップ・ボックス、Blu-ray DVDプレーヤー、
ポータブル・メディア・プレーヤーなどの設計に役立つ新型アンプIC製品

SCJ-09-086 2009年7月28日

日本テキサス・インスツルメンツは、家庭用およびポータブル用のエンターテインメント・システム・メーカー各社の省エネルギー化への需要への対応に役立つ新型ビデオ・アンプIC『THS7365』、および『THS7319』を発表しました。『THS7365』は業界で最も低消費電力の6回路、固定フィルタ内蔵のビデオ・アンプで、HDTV（高品位テレビ）およびSDTV（標準方式テレビ）をサポートします。『THS7365』は、5V動作時の消費電力を21%低減、また3.3V動作時には50%低減できることから、STB（セット・トップ・ボックス）およびBlu-ray DVDプレーヤーのメーカー各社が「ENERGY STAR」規格に準拠した製品を開発するのに役立ちます。
『THS7319』は業界で最も低いプロファイルの3回路内蔵ビデオ・アンプであり、EDTV（エンハンスド・ディフィニション・テレビ）をサポートします。『THS7319』は同等の製品と比較して静止電流を25%低減することから、各種のポータブル・メディア機器のバッテリー動作時間の延長に役立ちます。

製品の詳細、無償サンプル、および評価モジュールはこちらからも参照できます。
http://www.tij.co.jp/ths7365-pr
http://www.tij.co.jp/ths7319-pr

『THS7365』の特長と利点

• HDおよびSDビデオ向けに固定の6次バターワース・フィルタを集積。バイパス・モードでは250 MHzの帯域幅を提供しフルHD 1080p60またはUWXGAビデオをサポート
• 6回路を内蔵していることから、コンポジット（CVBS）ビデオ、S-Video 、およびY’P’_BP’_Rコンポーネント・ビデオを同時にサポート可能
• デバイス全体の消費電流が5V動作時に21.6mA（ミリアンペア）、また3.3V動作時に20.7mAと少ないことから、「ENERGY STAR」規格に準拠した製品開発に必要な低消費電力を提供
• パワーダウン・ディスエーブル・モードでは、0.1μA（マイクロアンペア）の静止電流を提供することから、アイドル状態のシステムの消費電力を低減
• 2.6V～5.5Vと広範囲、かつ低い単一電源動作であることから、設計上の柔軟性を提供

『THS7319』の特長と利点

• EDTV向けに固定の3次バターワース・フィルタを集積したことから、基板実装面積を縮小
• 1.1mA/チャネル（ミリアンペア/チャネル）と低い静止電流、およびパワーダウン・モードでは、0.15μA（マイクロアンペア）の静止電流を提供することから、ポータブル機器のバッテリー動作時間を延長
• 1.5mm×1.5mm×0.40mmと超小型のMicrostarCSP™パッケージで供給されることから、厚みを30%以上低減する低いプロファイルを提供
• 2.5V～5.5Vと広範囲、かつ低い単一電源動作であることから、設計上の柔軟性を提供

供給および価格について
『THS7365』は、鉛フリー、グリーン（RoHS指令に適合）の20ピンTSSOPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は0.70ドルです。『THS7319』は、MicrostarCSPパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価（参考価格）は0.85ドルです。

『THS7365』『THS7319』、および関連デバイスの特性表

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。