TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、業界最高の電源実装密度を実現する制御用FET内蔵の10 A同期整流降圧型コンバータICを発表

2009年07月27日

SCJPR-09-088 2009年7月27日

日本テキサス・インスツルメンツは、全機能内蔵で、電力制御用のFETを内蔵し、出力電流10 Aの同期整流降圧型コンバータ、『TPS51315』を発表しました。この新製品は広い入力電圧範囲、軽負荷時の高い効率、ソリューション全体のサイズの縮小などを提供することから、より高い電源密度を実現できます。『TPS51315』は、高速の過渡応答特性を持つと同時に、同等のデバイスと比較して、必要な外付け出力コンデンサ数を32%低減できる「D-CAP™ Mode」制御方式を搭載した1 MHzのDC/DCスイッチング・コンバータです。『TPS51315』は軽負荷時に「auto skip mode」、または「Eco-mode™」の両制御方式を使用し、全負荷範囲において高い電力変換効率を実現するため、「Energy Star/90 Plus」ガイドラインの適合に役立ちます。また広い入力電圧範囲と出力電圧範囲、およびプログラマブルのスイッチング周波数によって、組込みPCやノートブックPCをはじめとするコンピューティング・アプリケーションのほか、基地局やNAS(ネットワーク接続ストレージ)などの各種アプリケーションの高密度電源の要求条件を満足できます。

TPS51315画像


『TPS51315』の情報はこちらからも参照できます。


『TPS51315』のその他の特長と利点

  • 広い入力電圧範囲(3V~ 14V)、および広い出力電圧範囲(0.75V ~ 5.5V)を提供することから、3.3V、5V、および12Vの電源システムに対応し、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、FPGA、ASIC、I/OおよびDDRメモリ・コアなど、さまざまなデバイスに電源を供給可能な柔軟性を提供
  • 電力制御用のパワーMOSFETを集積していることから、出力電流10A時に91%を超える高い電力変換効率を実現
  • MOSFETの適合性のオンタイム制御による「D-CAP Mode」制御方式によって、負荷の過渡ステップ変動に対して100ns(ナノ秒)未満の応答特性を、より少ない部品点数で実現
  • 軽負荷制御方式はEco-modeと呼ぶauto-skipと強制PWMモードを選択可能であることから軽負荷時に高い電力変換効率を実現


供給および価格について

『TPS51315』は、5mm×7mmの40ピンQFNパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は3.80ドルです。


『TPS51315』その他の製品の特性表

項目 TPS51315 TPS54325 TPS54620
出力電流Iout (Max) 10 A 3 A 6 A
入力電圧範囲 Vin 3 V ~ 14 V 4.5 V ~ 18 V 4.5 V ~ 17 V
出力電圧範囲 Vout 0.75 V ~ 5.5 V 0.76 V ~ 5.5 V 0.8 V ~ 15 V
静止電流 Iq (Typ) 0.4 mA 0.85 mA 0.6 mA
スイッチング周波数(Max) 1000 kHz - 1600 kHz
スイッチング周波数(Typ) - 700 kHz -
スイッチ電流制限(Typ) 可変 3.5 A 8 A
トポロジ 降圧型 降圧型 降圧型
デューティ・サイクル(Max) 100 % 90 % 98 %
安定化出力数 1 1 1
過熱保護 内蔵 内蔵 内蔵
動作接合温度範囲 –40 ℃ ~ +125 ℃ –40 ℃ ~ +85 ℃ –40 ℃ ~ +150 ℃
定格 データシート参照 データシート参照 データシート参照
ピン/パッケージ 40ピン QFN 14ピン HTSSOP 14ピン QFN
1,000個受注時の単価(参考価格) 3.80ドル 1.55ドル 1.95ドル



※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。