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ニュースリリース

日本TI、フルスピードUSB搭載の業界最高水準の超低消費電力マイクロコントローラを発表

2009年07月23日

高性能アナログを統合、使いやすいサポートパッケージ

SCJ-09-089 2009年7月23日

日本テキサス・インスツルメンツは、12MbpsのフルスピードUSB2.0を搭載したマイクロコントローラ(MCU)『MSP430F55xx』を発表しました。USB接続への需要が高まる中、長時間バッテリライフと高い汎用性を要求するポータブル機器等のアプリケーションに、容易にフルスピードUSB機能を提供することが可能です。新製品の『F55xx』は、業界最高クラスの超低消費電力を誇り、高性能アナログや各種ペリフェラルを統合しています。
『F55xx』は医療や産業分野、ヘルスケア、フィットネス、また各種コンシューマ・エレクトロニクス等、非常にコスト要求の厳しい分野をはじめとした幅広いアプリケーションのポータブル機器に最適です。

『MSP430F55xx』の特長

  • 5つのローパワーモード。 業界でもっとも低い200uA/MHzのアクティブモード、2.5uAのスタンバイモード、またスタンバイモードからアクティブモードへの5u秒以内の立ち上がりも低消費電力化に寄与
  • メモリーは8KBから128KB までご用意。最終製品の設計自由度に寄与
  • 200μA以下で動作する10bit/12bitのADコンバータを含む高性能アナログ機能と幅広いアプリケーションを想定した超低消費電力サブマイクロアンプ・コンパレータ
  • ハードウェア乗算器、4基の16bitタイマー、UARTやSPI、I2Cといった最大4チャネルのシリアル伝送など多彩なペリフェラルを搭載
  • 48ピン(QFP、QFN)と64ピン(QFN)80ピン(QFP、BGA)の小型パッケージをご用意
  • 5Vを直接供給可能なLDOの統合により、ボードの低コスト化と省スペース化を実現
  • USBを搭載した35を超えるデバイスポートフォリオは、いずれも各種ペリフェラルおよびアナログを統合しており、各種メモリーおよびパッケージオプションをご用意。幅広い価格要求に対応


TIは、全てのUSB開発者に、経験を問わず使用可能な各種ツールを提供し、プロジェクトの早期開発を支援しています。TIは無償のVendor ID・Product ID(VID/PID)共有プログラムを提供しており、これにより開発にかかる時間とコストを節約できます。TIの統合開発環境『MSP430』Code Composer EssentialとFETツールがあれば開発に必要なすべてのハードウェアがそろいます。

価格と供給について
『MSP430』プラットフォームは完全なコード互換性があります。『MSP430F552x』サンプルキットは現在提供中で、2個の80ピン QFNサンプルデバイスと『TS430PN80USB』ターゲットボード、付属書類、ソフトウェアが含まれています。『MSP430F552x』MCUはサンプル出荷中で、量産出荷は2009年11月を予定しています。19,800円(販売推奨価格)の『MSP-FET430U80USB』と14,805円(販売推奨価格)の『MSP-FET430UIF』Flashエミュレーションツールと完全に互換性があります。

TIのUSB搭載MCUやツールに関する詳細はこちらからも参照できます。


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