2009年07月22日
産業アプリケーションにおける必要部品点数を半分以上低減する新型トランシーバ
SCJ-09-084 2009年7月22日
日本テキサス・インスツルメンツは、業界初の絶縁型コントローラ-エリア・ネットワーク(CAN)トランシーバ、『ISO1050』を発表しました。この新製品は革新的なTIのCAN製品とキャパシティブ絶縁テクノロジーを組み合わせることで、工業用オートメーション、モータ制御、および医療用装置などの各種アプリケーションにおいて、必要な外付け部品点数を半分以上削減すると同時に、基板設計を簡素化します。また、ループタイムを34%も低減することから、他の主要な絶縁型CANソリューションと比較して、より長いネットワーク・ケーブルが使用できるため、さらに高い柔軟性を提供します。
『ISO1050』の情報はこちらからも参照できます。
『ISO1050』は光カップラを使用した絶縁型ソリューションと比較して、システム・レベルの消費電力を38%低減できます。また、最小の沿線距離を求められる高電圧アプリケーションにおいては、6.1mmのワイド・ボディ・パッケージによって基板実装面積を30%低減できます。さらに、超低EME(電磁輻射)特性によって、工業用センサをはじめとする雑音に敏感なアナログ・アプリケーションもサポートします。
『ISO1050』のその他の特長と利点
価格と供給について
『ISO1050』は8ピンSOP(DUB)パッケージで量産出荷中です。16ピンSOICパッケージは2009年第4四半期末に供給の予定で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.55ドルです。
『ISO1050』の特性表
項目 | ISO1050 |
チャネル設定 | 1ドライバー/1レシーバ |
データ伝送レート | 1 Mbps |
定格 | データシート参照 |
フォールト・プロテクション | -27 V ~ +40 V |
動作温度範囲 | -55 °C ~ +105 °C |
1,000個受注時の単価(参考価格) | 1.55ドル |
ESD(人体モデル) | 8 kV |
ピン/パッケージ | 8ピン SOP(DUB) |
サーマル・シャットダウン | 内蔵 |
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。