ポータブル・アプリケーションにおいて設計期間の短縮を提供する高集積度デバイス

SCJPR-09-052 2009年6月23日

日本テキサス・インスツルメンツは、選択可能な出力立ち上がり時間、および急速出力放電回路等の機能を提供することでサブシステムのロード・マネジメントを簡素化するロード・スイッチ、『TPS229xx』製品ファミリーを発表しました。同製品ファミリーに、0.8mm x 0.8mm（TPS2290xx使用時）という超小型のウェハ・チップ・スケール・パッケージ（WCSP）を新規ラインアップしたことにより、従来の部品構成のソリューションと比較して基板実装面積を1/10まで低減することが可能になります。『TPS229xx』製品ファミリーは、携帯電話、ポータブル・オーディオ・プレーヤー、デジタルカメラ、およびノートパソコン等、バッテリー駆動で実装面積に制限を持つ各種アプリケーションに最適です。

『TPS229xx』製品ファミリーは、同様の他社製品と比較して最も低いON抵抗特性（スイッチのオン時の抵抗）を備えているため、スイッチ通過後の電圧降下を最小限に抑えることが可能です。また、0.9V（ボルト）～3.6Vと低い入力電圧範囲にて使用可能なことより、低電圧動作の仕様を持つ広範囲のポータブル・アプリケーションに最適です。

『TPS229xx』製品ファミリーの情報はこちらからも参照できます。

• 『TPS229xx』製品ファミリーの詳細、サンプルおよびEVM（評価モジュール）:
  http://www.tij.co.jp/tps22901-pr
• TIのロード・スイッチ製品: http://www.tij.co.jp/loadswitches-pr

『TPS229xx』製品ファミリーの主な特長（TPS2292xx使用時）

• スイッチ間最大連続電流：2A（アンペア）
• 低いON抵抗：14ｍΩ（ミリオーム、3.6V動作時）
• 低い静止電流：78 nA（ナノアンペア、1.8V動作時）
• 低いシャットダウン電流：35nA（1.8V動作時）
• 超小型のWCSPパッケージ：実装面積0.96mm²（6ピン、0.4mmピッチ選択時）
• 選択可能な出力立ち上がり時間、および急速出力放電回路の有無の選択可

『TPS229xx』製品ファミリーの主な利点（TPS2292xx使用時）

• スイッチ間最大連続電流が2Aと大きいことから、広範囲のサブシステムに適合
• 業界で最も低いON抵抗を提供することにより、スイッチの電圧降下が最小
• 低い静止電流、およびシャットダウン電流によって、すべての動作モードでバッテリー動作時間を延長
• 超小型パッケージであることにより、基板実装面積を低減（従来の個別部品構成のソリューションと比較して基板実装面積を最高で1/10まで低減）
• 複数の機能を内蔵していることから、保護機能を提供すると同時に、外付け部品点数、および回路の複雑さをさらに低減

供給および価格について
『TPS229xx』製品ファミリーは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。ON抵抗78mΩの『TPS22901』および『TPS22902』は、 0.8mm角の4ターミナル・パッケージで供給されます。『TPS22901』および『TPS22902』の1,000個受注時の単価（参考価格）は0.32ドルです。

ON抵抗66mΩの『TPS22903』は 0.8mm角の4ターミナル・パッケージで供給され、1,000個受注時の単価（参考価格）は0.32ドルです。

ON抵抗90mΩの『TPS22906』は 0.9mm角の4ターミナル・パッケージで、1,000個受注時の単価（参考価格）は0.32ドルです。

ON抵抗14mΩの『TPS22921』および『TPS22922』は、 1.2mm×0.8mm角の6ターミナル・パッケージで、1,000個受注時の単価（参考価格）は0.42ドルです。

『TPS229xx』製品ファミリーの特性表

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します