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TIのDLPテクノロジー、普及価格帯の3D対応プロジェクタやランプフリープロジェクタにも続々と採用に

2009年06月22日

技術革新と高い信頼性で、学校や企業の運用コストを低減

SCJPR-09-051 2009年6月22日

テキサス・インスツルメンツは、米国フロリダで開催された「InfoComm 2009」にて、プロジェクタメーカー各社のDLP® テクノロジーを採用した3D対応のDLPプロジェクタおよび高輝度ランプフリープロジェクタを出展しました。いずれも学校の教室や企業の会議室での需要の高まりを受けたものです。
DLPテクノロジーの革新により3Dの投影が実現したことで、手頃な価格の3D DLPプロジェクタと臨場感あふれるカリキュラムを使って、より実践的な学習をする機会が広がります。またDLPランプフリープロジェクタは、LED光源を採用し、プロジェクタ内部のランプを交換する必要が無いため、メンテナンスにかかるコストを削減できます。

現在DLPプロジェクタを製造している30社以上のメーカーのうち、三菱電機、シャープ、BenQ、InFocus、LightSpeed、オプトマ、およびViewSonicに加え、高性能製品メーカーのクリスティ・デジタル、プロジェクションデザインの9社は、近日中に3Dプロジェクタ製品を市場に投入、または検討しています。また、プロジェクションデザイン、Vivitek、およびプロジェクタの世界最大の設計製造業者であるコアトロニックも、LED光源を搭載した高輝度ランプフリーDLPプロジェクタを開発しています。

3Dを利用したインタラクティブな学習環境
ハリウッドは、3Dによって視聴者に、まるで映像の中にいるような視聴体験を提供可能であることを証明してきました。DLPテクノロジーがDLP Cinema®やデジタルシネマ業界にイノベーションをもたらしたように、TIは教育現場への3Dの導入を通じて、よりリアルでダイナミックな教育環境をもたらします。

まるで映画を見ているような視聴体験のレベルを、3Dカリキュラムによってさらに引き上げるべく、TIでは3D教材の作成にあたり、Discovery Education、Safari Montage、Eon RealityならびにNeoTechといった教育向けコンテンツプロバイダと緊密な協力を重ねてきました。

米国テキサス州ヒューストンの郊外にあるDickson Independent School District(ディクソン独立校区)の技術ディレクターであるTrudy LeDoux氏は次のように述べています。「3D DLPプロジェクタのデモを見て、生徒の学習を向上させる限りない可能性を感じました。
例えば3Dプロジェクタを使った生物の授業は、デジタルな仮想空間上で微生物の解剖ができるようになり、きわめて魅力的でインパクトが強いものになります。また美術史の授業なら、名画の筆運びのひとつひとつをなぞることもできます。生徒たちは今、このようなリアリティを求めています」

DLPチップ上に敷き詰められたマイクロミラーは、極めて高速にオンとオフを切り替えています。このため、脳が立体物を認識するのに必要な画像群を、左の目と右の目と、それぞれに違和感なく映し出すことができます。DLPチップの高速な画像応答性能とリフレッシュレートにより、メーカーは臨場感に富む3D機能を容易に製品に追加できます。

高輝度LED採用により、初のランプフリー化を実現
またTIでは、DLPプロジェクタのメンテナンスの手間を減らすことに引き続き注力します。昨年のInfoCommにて、低消費電力のポケット・プロジェクタやピコ・プロジェクタ、ならびにフルHDプロジェクタでのランプフリーLEDプロジェクタを披露して以来、TIではLEDサプライヤのルミナス・デバイシズと共に、ランプフリープロジェクタに必要なLEDの輝度の向上に向けて協力してきました。

DLP®事業部フロント・プロジェクション・マネージャであるロジャー・カーバー(Roger Carver)は次のように述べています。「お客様であるメーカー各社が、より臨場感あふれる学習体験を実現する低コストのソリューションを、企業や学校に提供できるよう支援することが我々の目標です。また、ランプフリーのDLPプロジェクタはランプのメンテナンスやフィルターの清掃をしなくて済み、手間もかかりません」

DLPテクノロジーは設計にあたっての自由度が高く、光源もLEDとランプのいずれかから選べます。プロジェクタ用光源の設計開発の会社であるWavienが最近行った投影実験では、Wavienが特許を持つDPR®(Dual Paraboloid Reflector)ランプを光源に採用した製品は、他社のプロジェクション技術の製品と比べてランプ寿命が3倍以上長くなることが確認されました。これは光源を問わず、DLPテクノロジーは信頼性が高くメンテナンス性に優れているという事実をさらに裏付けるものです。

DLP®テクノロジーおよびDLP製品に関する詳細については、www.dlp.com/jpをご覧ください。


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DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館約11,000スクリーンで採用されているDLP Cinema®での興行上映の実績をベースに開発された映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台以上を記録しました。

※DLP、DLP Cinema、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します