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ニュースリリース

TI、4KテクノロジーのDLP Cinemaチップを発表

2009年06月19日

興行上映の実績あるDLP Cinemaのプラットフォーム上で
あらゆるスクリーンサイズに対応

SCJPR-09-050 2009年6月19日

テキサス・インスツルメンツは、DLP Cinema®プロジェクタ向けプラットフォームを強化し、4K(注1テクノロジーを導入すると発表しました。 TIのDLP Cinema® プラットフォームは運用コストを低く抑える映写技術として認められてきましたが、このほど4Kデジタルシネマへの対応を決めたことで、各国の映画館それぞれのニーズやスクリーンサイズに合わせた最多の選択肢が出揃うことになります。2Kデジタルシネマに対応している現在のDLP Cinemaチップは世界の約11,000スクリーンに採用されており、映画業界での事実上の標準規格となっています。TIは今後もDLP Cinema チップの技術革新と開発を続けます。

TIはDLP Cinema 4Kチップを、バルコ、クリスティデジタル、NECといったライセンシー各社に提供します。各社の合計で12種以上もの様々なDLP Cinema®プロジェクタ製品が、映画館に対して展開される予定です。次世代DLP Cinemaプラットフォームに基づいて設計される全てのプロジェクタは、解像度の高低に関わらず、DCI規格(注2に準拠した精緻な色表現、高いコントラスト比、および大劇場での映写にも耐える高い輝度といったDLP Cinema製品の優れた特性を備えています。さらに、これまでの競合するプロジェクション技術では実現が難しかった100フィートもの大劇場のスクリーンや、75フィートの3Dスクリーンにも対応可能です。

CinemarkのCEOアラン・ストック氏(Alan Stock)は次のように述べています。「DLP Cinemaテクノロジーを10年間採用してきましたが、その抜群の信頼性から、4Kへの移行にあたってもこのプラットフォームだけを選びました。解像度の制限もなくなり、DLP Cinema によって当社は顧客の皆様に高い画質をご堪能いただけるようになります」

DLP®事業部シニア・バイスプレジデントおよびジェネラル・マネージャーのケント・ノバック(Kent Novak)は次のように述べています。「TIは映画業界に貢献できることを誇りに思っています。また、DLP Cinemaを通じてさらなる技術革新に取り組んでいくことを確約します。DLP Cinemaは今後もお客様を第一に考えます。また何百万ユニットもの出荷実績により、競合他社と比べて極めて低いコスト構造を確立します」

2009年3月にSho West 2009で発表した次世代DLP Cinemaプラットフォームは、画像生成に必要な3つのボードを組み合わせ、単一のボードに集約しています。その結果、DLP Cinemaを採用するパートナー3社にとっては、より低コストのソリューションが実現可能となります。次世代のDLP Cinemaプラットフォームにより、8台以上のサーバーソリューションや複数の3Dプラットフォームとの組み合わせでも円滑に動作します。

DLP Cinemaテクノロジーは、全世界の約11,000スクリーンに導入されており、その分布は南極大陸を除く全ての大陸にまたがっています。今日、世界中の4,300スクリーン以上がDLP Cinema テクノロジーを使用してデジタル3D上映を実現しています。また、IMAX®デジタル・プロジェクション・システムは、昨年来DLP Cinemaプロジェクタを導入しており、合計で全世界83地域に達しました。

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DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは、鮮明で明るくシャープな映像を提供します。ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)および大画面HDTVなどに採用され、世界のプロジェクションおよびディスプレイのトップメーカーの多くが、DLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館約11,000スクリーンで採用されているDLP Cinema®での興行上映の実績をベースに開発された映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台以上を記録しました。
DLPテクノロジーに関する情報は、ホームページ (http://www.dlp.com/jp) でも発信しています。


注1:4K:ハイビジョンの4倍以上の画素数(4096×2160)を持つ超高精細映像
注2:DCI規格:デジタルシネマの技術標準を定めた規格。米ハリウッドの映画大手による業界団体(Digital Cinema Initiative)が策定

※DLP、DLP Cinema、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です
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