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日本TI、音声や医療等のポータブル機器向けに、バッテリ寿命を最大40%延長する低消費電力DSPを発表

2009年06月18日

ポータブル・アプリケーション向けにシステムコストを20%以上低減

SCJPR-09-048 2009年6月18日

日本テキサス・インスツルメンツは本日、DSPの新製品2種、『TMS320VC5505』(以下、『C5505』)および『TMS320VC5504』(以下、『C5504』)を発表しました。これらの 新製品は最大320KBのオンチップ・メモリを搭載し、統合したペリフェラルによりシステムコストを20%以上低減します。また、待機時で340uW以下、稼動時でも0.3W/MHzという低消費電力で、バッテリ寿命を最大40%延長し、高機能ポータブル機器の設計に、優れた電力効率を提供します。

TMS320VC5505製品画像 C550x画像


100MHzで動作する『C5505』は、ノイズ・キャンセリング・ヘッドホンや電子楽器、 医療モニタ、生体認証、地震検知機などの最終製品に、待機時および稼動時のいずれにも優れた電力効率を提供します。一方『C5504』は、ポータブル・ボイス・レコーダ、MP3プレーヤーなど、オンチップ・メモリやディスプレイ・コントローラ、FFTハードウェア・アクセラレーションをさほど要求しない、ポータブル・アプリケーションにおいてコスト低減を実現します。『C5504』はコストパフォーマンスを重視しており、『C5505』と比較してペリフェラルが削減されていますが、『C5505』とはソフトウェアおよびピン互換性があり、同等の電力効率を提供します。
なお、両製品の評価モジュールとして、アプリケーションデモおよびサンプルコードを付属した『C5505』評価モジュールの出荷も開始しました。本件に関する詳細は、http://www.ti.com/c550xpr (英文)から参照できます。

TIの『C550x』DSPポートフォリオに関する情報はこちらかも参照できます。


『C5504』の主な特長

  • 高速USB 2.0、I2S、UART、SPI、MMC/SDおよびGPIOなどの高集積ペリフェラルにより、システムコストを削減し、より使いやすいポータブル機能を提供
  • 最大256KBのオンチップ・メモリが外部メモリを不要とし、消費電力およびシステムコストを低減


『C5505』の主な特長

  • 『C5504』に64KBのオンチップ・メモリを追加 (合計320KB)
  • 最大1024ポイントのプログラマブルFFTハードウェア・アクセラレータを搭載
  • LCDディスプレイ・コントローラおよび10ビット 4チャネルSAR ADコンバータを搭載することで、システムコストを低減し、よりインタラクティブなポータブル機能を実現
  • 『C5504』とソフトウェアならびにピン互換のため、ハードウェアとソフトウェアの共通プラットフォームによる包括的な製品ポートフォリオの設計が可能


供給について
『TMS320VC5505』および『TMS320VC5504』は、いずれもサンプル供給中です。評価モジュール(EVM)は、本日から供給開始され、これには『Code Composer Studio™ 』IDE(統合開発環境)が含まれています。

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