TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

ナショナル セミコンダクター 半導体業界のリーディング企業として創立50周年 次の10年間の焦点はエネルギー

2009年06月02日

ナショナル セミコンダクター 半導体業界のリーディング企業として創立50周年 次の10年間の焦点はエネルギー

日本法人は創立40周年

2009年6月1日

ナショナル セミコンダクター コーポレーション(本社:カリフォルニア州サンタクララ市 取締役会会長ならびに最高経営責任者:ブライアン・ハーラ)は、2009年5月27日に創立50周年を迎えました。ナショナルの歴史は、まさにハイテク産業の歴史そのものと言えます。創立時には、コンピュータはビルと同じ大きさで、電話は電話線で壁に固定されており、テレビはブラウン管が詰まった箱であり、人類はまだ地球の大気圏から離れたことはありませんでした。ナショナルの多数の技術革新は業界の新たな形を創造し続け、世界に大きな影響を与えてきました。

ナショナルは、IC(集積回路)が発明された年と同じ1959年に創立されました。1966年には、「シリコンバレー」として知られるようになったカリフォルニア州サンタクララの広大な土地に本社を移転しました。ワールドクラスの製造能力、ロジスティック、製品の信頼性、革新的技術で高い評価を受けているナショナルは、この50年間に多数の傑出した「業界初」の製品や技術を世の中に送り出してきました。

日本のエレクトロニクス産業が世界市場のリーダーとして成長を開始した1969年に、ナショナルは全額出資の日本法人としてナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社を設立しました。その後40年の歴史の中で日本でのビジネスに深くコミットしてきたナショナルは、技術革新で世界をリードする日本の企業と緊密なパートナーシップ関係を築き、日本の企業が直面する重要な技術的課題の解決をサポートしてきました。今日、ナショナルは日本の先進企業との協力により、日本にとってもナショナルにとっても重要な分野の一つであるエネルギー分野に焦点を定め、技術革新の実現を推進しています。

アナログIC産業の黎明期
アナログIC産業を誕生させたのは、ナショナルのボブ・ワイドラーのような先駆的エンジニアです。1967年に、ナショナルは業界初の集積型電圧レギュレータ(LM100)を開発しました。ナショナルは続いて、今日でも使用されている業界初の近代的オペアンプ(LM101)を開発しました。また、業界初のバンドギャップ基準電圧源(LM113)とLDO(低ドロップアウト)レギュレータ(LM2930)を開発しました。

製品の進歩と密接なかかわりを持ってきたのは、パッケージと製造プロセスの技術革新です。ナショナルは初めて、空気中の水分を遮断するプラスチック・パッケージ用のエポキシB成形化合物を開発しました。これはパッケージ技術の飛躍的な進歩をもたらし、業界で急速に普及が進みました。ナショナルはVIP(バーティカルPNP内蔵)およびABCD(アナログ・バイポーラ/CMOS/DMOS)など、アナログ専用の独自プロセス技術の開発で業界をリードし続けています。

時代とともに、アナログIC産業は年商が世界で375億ドルの産業へと成長しました。成長を牽引したのは、業界のいくつかの高収益企業でした。こうした企業の歴史をさかのぼった際に登場するのが、ナショナル セミコンダクターの製品であり、パッケージ技術とプロセスであり、そしてナショナルの人々です。

宇宙開発競争
アナログIC産業の黎明期の成長を支えたのは、冷戦と宇宙開発競争です。優れた耐久性を持つICによって軽量な宇宙機器が実現し、大気圏外の過酷な環境下でも活動を継続できるようになりました。ナショナルの極めて信頼性の高い製品は、金星探査機や火星探査機を含む32のNASAのプログラムに採用されています。今日でも火星探査機は火星の地表を走行し、地球に写真を送信しています。

PCの時代
アナログIC産業にとって、次の飛躍的な成長を牽引したのはPCの時代です。ナショナルは業界初のフル32ビット・マイクロプロセッサを開発したばかりでなく、業界のデファクト標準となった業界初の10 MbpsイーサネットICなどのミクスト・シグナル・インタフェースとコミュニケーション・デバイスの開発で業界をリードしました。また、ノートPC、LCDディスプレイ、多様なマルチメディア機器に採用され、今日では世界標準インタフェースとなっているLVDS(小振幅差動信号)の先駆者としての役割も果たしています。

携帯機器
半導体産業の次の成長期を担ったのは、携帯電話などの携帯機器の急速な普及です。ナショナルは、携帯機器用電源/オーディオ/アンプ/インタフェース製品向けの超小型パッケージ(SOT23-5、micro SMD、LLP®)の開発により、業界をリードしました。業界初のトゥルーカラー・モバイル・ディスプレイを実現したのは、ナショナルの画期的な白色LEDドライバです。オーディオ性能の高度化へのユーザー・ニーズの高まりに伴い、ナショナルは低消費電力で高品質の音声を提供するBoomer®オーディオ・アンプを開発しました。また、Mobile Pixel Link(MPL)インタフェース/ディスプレイ・ドライバ技術の開発により、革新的なフルサイズ・タッチスクリーン・ディスプレイの製品化への道を拓きました。ナショナルの電源技術は、携帯機器のバッテリ寿命の延長を実現しました。ナショナルは、革新的な携帯機器向け電源ソリューションの分野で市場でのリードを持続しています。

エネルギーの時代
今日、非携帯型電子システムも携帯機器と同じように、放熱、スペースの制約、エネルギー・コストの増大という問題に直面しています。例えば、数千台レベルのサーバを収納しているデータセンタは、エネルギー消費の極めて大きいシステムへの給電やシステム冷却に必要なコストの問題に取り組んでいます。以前の世代のシステムの開発では、コストよりも性能の方が優先されていたのに対し、今日では、業界は消費電力と性能のバランスに重点を移し始めています。2003年にナショナルは、デジタル・システムの消費電力の最大3分の2の低減を実現するインテリジェントな技術として、PowerWise®アダプティブ・ボルテージ・スケーリング(AVS)技術を開発し、新たな地平を切り拓きました。ナショナルはPowerWise製品とそのサブシステムの開発により、業界のリーダーとしての地位を保ち続けています。再生可能エネルギー生成分野への新たな展開と、アナログ・パワーマネジメント分野における強みの活用により、ナショナルはSolarMagicパワー・オプティマイザを開発しました。この新製品カテゴリは、電源用エレクトロニクス技術を太陽光発電システムにインテリジェントに分散配置することにより、太陽電池アレイの電力回収効率を大幅に向上させます。

従業員の貢献
ナショナルは創立50周年にあたり、革新的な製品設計、製造、プロセス/パッケージ技術の分野で貢献した従業員に対し、改めて敬意を表します。ナショナルは、次世代の高エネルギー効率製品の開発に取り組む従業員の優れた才能と創意力に対しても敬意を表します。ナショナルのユニークな歴史と将来に向けた明るい展望については、www.national.com/historyをご覧ください。

高解像度の画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。

<商標>
LLP、PowerWiseおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。Boomerは(株)バーテックス スタンダードからナショナル セミコンダクター ジャパン(株)に使用を許諾されている商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。

###

ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。

ウェブサイト・アドレス:
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社: http://www.national.com/JPN/
米国本社:http://www.national.com/

この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先
〒135-0042 東京都江東区木場2-17-16ビサイド木場
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社
マーケティング・コミュニケーション・グループ
田中 伊公子 TEL: 03-5639-7488(直通) E-Mail: Ikuko.Tanaka@nsc.com
北原 亜紀子 TEL: 03-5639-7484(直通) E-Mail: Akiko.Kitahara@nsc.com