TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、高精度タイミング製品のポートフォリオを拡張する高集積度のクロック・ジェネレータ製品ファミリーを発表

2009年05月14日

基板実装面積を最高50%削減する小型のクロック・ソリューション

SCJPR-09-040 2009年5月14日

日本テキサス・インスツルメンツは、水晶入力または外部リファレンス入力(LVCMOS)を持つ新型の高精度クロック・ジェネレータ、『CDCM61004』(4出力)、『CDCM61002』(2出力)、および『CDCM61001』(1出力)を発表しました。これらの新製品は、既存の同種の製品と比較して基板実装面積を最大50%削減でき、より高いコスト効率のソリューションを提供します。『CDCM6100x』ファミリーは500fs(フェムト秒、1fs = 10-15 秒)と低い総合rmsジッタ性能を実現することから、システムの性能を向上でき、データ通信機器に最適です。

CDCM61004チップ画像 CDCM61004画像

『CDCM6100x』ファミリーの関連リンク

『CDCM6100x』ファミリーは、43.75MHz(メガヘルツ)~683MHzと広い出力周波数範囲をサポートするVCO(電圧制御発振器)の機能を集積していることから、基板設計を簡素化できるとともに、1個の製品で複数の標準規格、または複数の製品に対応できます。『CDCM6100x』ファミリーは、500mW(ミリワット)以下と低い消費電力で動作することから、最高30%の節電を提供し、高密度の設計を実現できます。

『CDCM6100x』ファミリーの主な特長

  • リファレンス周波数範囲は21.875MHz ~28.47MHzであることから、24.8832MHzや25MHz、26.5625MHzなど、よく使われる水晶発振器の周波数も使用可能
  • オンチップのVCOは1.75GHz(ギガヘルツ)~2.05GHzの周波数範囲で動作し、43.75MHz~683MHzと広い出力周波数範囲をサポート
  • 水晶入力のバイパス・モードでは、リファレンス周波数の直接入力が可能
  • 出力としてLVPECL、LVDSまたは2-LVCMOSを選択可能


『CDCM6100x』ファミリーの主な利点

  • ファミリー内でピンの互換性を備えていることから、異なる製品で同一のハードウェア設計が可能
  • 高い集積度と高い柔軟性のI/Oによって部品点数を低減
  • 基板実装面積を低減、高いコスト効率のソリューションを提供
  • 低いジッタ特性により、システムの総合的なビットエラー性能を向上
  • 低消費電力によって高密度の設計を実現


『CDCM6100x』ファミリーの特性表

項目 CDCM61001 CDCM61002 CDCM61004
電源電圧 Vcc 3.0~3.3 V 3.0~3.3 V 3.0~3.3 V
入力レベル 水晶またはLVCMOS 水晶またはLVCMOS 水晶またはLVCMOS
出力レベル LVPECL、LVDSまたは 2 LVCMOS LVPECL、LVDSまたは 2 LVCMOS LVPECL、LVDSまたは 2 LVCMOS
出力数 1 2 4
出力周波数範囲 43.75 MHz ~ 683.28 MHz 43.75 MHz ~ 683.28 MHz 43.75 MHz ~ 683.28 MHz
分周比 可変 可変 可変
Rms ジッタ (Typ) 500 fs 500 fs 500 fs
動作周波数範囲 43.75 MHz ~ 683.28 MHz 43.75 MHz ~ 683.28 MHz 43.75 MHz ~ 683.28 MHz
LVPECL出力スキュー(Max) N/A 20 ps 30 ps
動作温度範囲 -40 °C ~ +85 °C -40 °C ~ +85 °C -40 °C ~ +85 °C

供給および価格について
『CDCM6100x』ファミリーは32ピンQFNパッケージで量産出荷中です。『CDCM61004』(4個のLVPECL/LVDS出力、または8個のLVCMOS出力)の100個受注時の単価(参考価格)は8.15ドルです。『CDCM61002』(2個のLVPECL/LVDS出力、または4個のLVCMOS出力)の100個受注時の単価(参考価格)は6.25ドルです。『CDCM61001』(1個のLVPECL/LVDS出力、または2個のLVCMOS出力)の100個受注時の単価(参考価格)は5.25ドルです。


※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。