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日本TI、コスト・パフォーマンスの高い32ビットMCU Piccolo™シリーズ、『TMS320F2803x』のサンプル出荷を開始

2009年05月11日

制御補償器アクセラレータ(CLA)内蔵により、LED照明、モーター制御および
デジタル電源アプリケーションにおいて機能と効率を大幅に向上

SCJPR-09-037 2009年5月11日

日本テキサス・インスツルメンツは本日、組み込み制御アプリケーションの開発に信頼性と高効率を提供する、制御補償器アクセラレータ(CLA)機能を備えた新しいPiccolo™ シリーズ、『TMS320F2803x 』マイクロ・コントローラ(MCU)のサンプル出荷を開始しました。『TMS320F2803x』 MCUは C28x CPUコアに加え、C28x CPUコアとは独立して動作するCLAを内蔵しています。このCLAは32 ビット浮動小数点演算アクセラレータで、各ペリフェラル・モジュールに直接アクセスでき、またC28x CPUとの並列処理が可能です。開発者は『F2803x』の提供する高性能なC28x CPUコアおよびCLA、リアルタイム制御が可能なペリフェラル・モジュールにより、複雑なシステム開発が求められ、コストが重視されるLED 照明や白物家電製品、デジタル電源等のアプリケーションの開発を容易に行うことができます。本件に関する詳細はこちら(www.tij.co.jp/piccolo)から参照できます。

TMS320F2803xブロック図

Piccoloシリーズ 『TMS320F2803x』 MCU は、『TMS320C2000™』 MCU プラットフォームと完全なコード互換性を備えています。またPiccoloシリーズとして、30品種以上の製品が用意されており、開発者はコストが重視されるリアルタイム制御アプリケーションに対し、CPU性能、内蔵フラッシュ・メモリ容量、制御系アプリケーションに最適化されたペリフェラル・モジュールの組み合せの中から、最適な製品を選択することが可能です。また、 TI の多岐に渡るアナログ製品のライン・アップ、無償のソフトウェア・ライブラリ、低価格の評価キット/開発ツールおよび技術サポートにより、各アプリケーションにおいて開発期間を短縮することができます。

『F2803x』Piccolo MCUの主な特長

  • 60MHz動作のC28x CPUコアおよび 60MHz 動作のCLA の搭載により、シングル・チップで複雑な制御アルゴリズムを実行可能
  • 高分解能PWM、高速 12 ビット ADC および32 ビット キャプチャにより、出力までの遅延を短縮しシステム応答性能を向上
  • 32 ビット 制御補償器アクセラレータ(CLA)搭載:
    • 各ペリフェラル・モジュールに直接アクセスでき、C28x CPUとの並列処理が可能
    • プログラマブルなIEEE 準拠の浮動小数点ユニットにより、スケーリングとサチュレーションに対する負荷を低減
    • C28x CPUコアとの独立動作が可能なため、効率の良いソフトウェア・パーティショニングが可能
  • 64KB ~ 128KBの内蔵フラッシュ・メモリ容量、64 ピンまたは80 ピン・パッケージ、105℃ および 125℃までの温度保障範囲等、幅広い製品ファミリーにより、自由度の高い設計が可能

価格および供給について
『F2803x』シリーズの量産時の単価(参考価格)は、3ドルからを予定しています。また、『TMX320F28035』は、本日よりサンプル出荷を開始いたしました。開発ツールである『F28035』controlCARD(『TMDXCNCD28035』)および『F28035』検証用キット(『TMDXDOCK28035』)も提供を開始しました。税込み参考価格はそれぞれ7,560円と11,340円です。

製品に関する情報はこちらかも参照できます。

 

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