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日本TI、新しい デジタル・メディア・プロセッサ『DM365』を採用した、H.264対応の監視カメラおよびデジタル・ビデオ・レコーダ向けリファレンス・デザイン2種を発表

2009年04月20日

SCJPR-09-035 2009年4月20日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、DaVinci™ テクノロジーの新製品『TMS320DM365』(以下『DM365』)デジタル・メディア・プロセッサを採用した、2 種のリファレンス・デザインを発表しました。インターネット・プロトコル(IP)カメラおよびデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)といったセキュリティ・アプリケーション向けに、多彩な要求仕様に対応します。『DM365』の採用により高品位(HD)H.264のハイ、メイン、ベースラインのいずれのプロファイルにも対応するマルチ・ストリーミングをD1/720p 30フレーム/秒、または1080p低フレーム時で実現します。 『DM365』には、ビデオ品質を向上するためのビデオ・ノイズ・フィルタを実現するTI の第 5 世代イメージ・シグナル・プロセッシング(ISP)や、動画手ブレ補正、顔検出など各種ソリューションを搭載しています。

DVR リファレンス・デザインには、画質を向上する自動コントラストやビデオ・ノイズ・フィルタなど、高度な機能を使用してマルチチャネル・ビデオ入力をキャプチャする、新しい『TVP5158』ビデオ・デコーダを採用しています。
また、2種のリファレンス・デザインは必要な電子部品(eBOM)を低価格に抑え、IPカメラ、防犯カメラのIPモジュール、デジタル・ビデオ・サーバー(DVS)、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)およびネットワーク・ビデオ・レコーダ(NVR)などのアプリケーションを、コスト効率よく、さらに開発期間をおよそ160人月から4人月と、これまでと比較して大幅に短縮することができます。

IP カメラ・リファレンス・デザインの主な特長

  • 『DM365』デジタル・メディア・プロセッサを搭載
    内蔵のHD ビデオ・アクセラレータでビデオ・エンコード/デコード機能を実行することで、最大300MHzで動作可能なARM926EJ-S™ コアの負荷を低減し、システムパフォーマンスの最適化を実現
  • H.264 HD ビデオ・コーデックは、D1/720p(30フレーム/秒時)または1080p(低フレーム・レート時)においてハイ、メイン、またはベースラインのいずれのプロファイルもマルチ・ストリーミングでサポート可能
  • マルチコーデック(H.264、MPEG4、MPEG2、VC-1およびMJPEG)のサポートにより従来のコーデックとの互換性を確保すると同時に、設計の柔軟性を提供し、設計の複雑さを低減することで市場投入までの期間を短縮可能
  • TI の第 5 世代ISPはノイズ・フィルタやH3A(オート・ホワイト・バランス、オート・フォーカス、自動露出)、エッジ強調ほか画質の向上とインテリジェントなビデオ処理を可能とし、動画手ブレ補正、顔検出などと合わせてビデオ処理の機能に拡張性を提供。ISP により顧客は独自のアルゴリズム開発が可能になり、高価な光学系を購入することなく、高画質の画像を実現可能に
  • Linux ベースの IP カメラ・アプリケーションのソース・コードをロイヤリティ・フリー で提供。顧客特有のカスタマイズと差異化が可能
  • Appro Photoelectron 社と共同開発、同社より発売


DVR カメラ・リファレンス・デザインの主な特長

  • 『DM365』に加えて、柔軟なビデオ出力を備えたマルチチャネル・ビデオ・デコーダ『TVP5158』を搭載。外部マルチプレクサ FPGA ソリューションが不要で、システム・コストの削減が可能に
  • 録画・再生およびライブ表示、ストレージ、ストリーミングなどすべて『DM365』プロセッサ上で同時実行できるため、ホスト・プロセッサを追加する必要がなく、さらなるコスト削減および開発期間の短縮が可能
  • 2つのD1または8つの CIFを備えたマルチチャネル・サポート
  • Windows PC ベースのビデオ管理ソフトウェアを搭載
  • Linux ベースの DVR アプリケーションのソース・コードをロイヤリティ・フリーで提供。顧客特有のカスタマイズと差異化が可能
  • UD Works 社と共同開発、同社より発売


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