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日本TI、デジタル制御技術によるPOLシステムを提供するマルチ・フェーズの『Fusion Digital Power™』コントローラを発表

2009年04月13日

サポートツールGUIによる設計の簡素化、製品の市場投入時間の短縮も提供

SCJPR-09-033 2009年4月13日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、『Fusion Digital Power』コントローラ製品のラインアップを拡張する新製品、『UCD9220』を 発表しました。『UCD9220』は、2出力のマルチ・フェーズの同期型降圧コントローラであり、幅広いPOL(ポイント・オブ・ロード、負荷に接近して配置される分散型電源)回路をサポートします。この最新のデジタル制御では安定な動作を保ちながら、業界最高性能である250ps(ピコ秒)の分解能によるきめ細かいパルス幅変調によって、2MHz(メガヘルツ)の高速スイッチング周波数、および高いDC変換効率を提供します。『UCD9220』コントローラは、通信、サーバ、データ・ストレージおよび工業用の試験・計測機器などの幅広いアプリケーションの複雑な電源設計要件を満足します。設計者は、豊富な機能を備えたGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)であるTIの『Digital Power Designer』を使用してデバイス設定を容易に行うことができ、製品の市場投入時間を短縮できます。

UCD9220チップ画像 UCD9220画像

『UCD9220』の関連リンク


『UCD9220』の主な特長と利点

  • 高い柔軟性を備えたデジタル・パワー制御によって、過渡性能の向上、およびシステムの信頼性を向上させるノン・リニア制御をはじめ、完全なループ補償を実現
  • 各フェーズの電流バランス機能により、均一な電力損失を確保
  • 最高2MHzまで設定可能なスイッチング周波数により、帯域幅を増加するとともに、より小型の部品を使用でき、基板実装面積を節約
  • 電圧値、シーケンス動作、パワーアップおよびパワーダウンのタイミング、および故障時の動作をPMBus™ 経由で設定可能なほか、数々の最適化されたパワー・マネージメント機能によって性能を拡張
  • 業界最高性能である250psの分解能によるパルス幅変調によって、安定な動作を保ちながら2MHzまでと高いスイッチング周波数、および高いDC変換効率を提供


『UCD9220』ほかの特性表

項目 UCD9220 UCD9240
出力数 2 4
フェーズ数 4 6, 8
スイッチング周波数 fs (Max) 2000 kHz 2000 kHz
PWMの分解能 250 ps 250 ps
位相補償 3ポール/3ゼロ 3ポール/3ゼロ
不揮発メモリ 内蔵(ECC付き) 内蔵(ECC付き)
定格 データシート参照 データシート参照
ピン/パッケージ 48ピンQFN 64ピンVQFN、
80ピンTQFP
動作温度範囲 -40 °C ~ +110 °C -40 °C ~ +110 °C、
-40 °C ~ +125 °C
単価(参考価格) 2.65ドル(1,000個受注時) 5.60ドル(100個受注時)


供給および価格について
『UCD9220』は48ピンQFNパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.65ドルです。『UCD9220』のEVM(評価モジュール)は2009年第2四半期末に供給されます。


※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。