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TI、OMAP™プラットフォームによる『Adobe® Flash® Player』および『Adobe AIR®』のサポートを発表

2009年04月03日

アドビ システムズ社とTIの協力関係により妥協のないウェブ・ブラウズおよび
豊富なインターネット・アプリケーションを
OMAPプロセッサ搭載のモバイル・デバイスで実現、
TIは業界団体「Open Screen Project」へ参加

SCJPR-09-030 2009年4月3日

Adobe Systems Incorporated(Nasdaq: ADBE、以下 アドビ システムズ社)とテキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は本日、Adobe® Flash®プラットフォームの二つの重要な構成要素である『Adobe Flash Player』、および『Adobe AIR®(Adobe Integrated Runtime)』を、TIのOMAP™モバイル・アプリケーションズ・プラットフォーム向けに最適化するための技術的な協力関係を締結したと発表しました。今回の協力関係の締結によって、メーカーおよび開発各社はOMAPプラットフォームの利点をフルに活用し、性能の向上、および消費電力の低減を実現しながら、製品の市場投入時間を短縮できます。各種モバイル・デバイス向けに最適化された『Adobe Flash Player 10』のプレリリース版は、今夏にはメーカー各社に供給される予定であり、同製品の正式な量産向けリリース版は2010年第1四半期に供給の予定です。プレリリース版の『Adobe Flash Player』をサポートするOMAPソリューションは、2009年後半にメーカーおよび開発各社に供給される予定です。

今回の協力関係の締結は、TIの長期にわたる『Flash』テクノロジーをサポートする取組みをさらに押し進めるとともに、メーカー各社においては、妥協のないウェブ・ブラウズ機能を製品へ搭載することを、より容易にする利点をもたらします。さらにメーカー各社は、スマートフォン、MID(モバイル・インターネット・デバイス)およびその他のモバイル・コンピューティング機器の市場投入時間を短縮すると同時に、『Flash』テクノロジーをベースにしたサードパーティのコンテンツおよびその他のアプリケーションを迅速に更新、および実行できるようになります。またTIでは、アドビ システムズ社の『Flash』テクノロジーを、『Zoom™ OMAP34x-II Mobile Development Platform(MDP)』のみならず、今後発表されるOMAPプロセッサ搭載のリファレンス・プラットフォームでもサポートすることから、開発各社は『Flash』テクノロジーをベースとして、幅広い市場向けに、総合的なユーザー体験を向上する豊富なコンテンツを作成できます。メーカーおよび開発各社は、『Flash』テクノロジーをOMAPソリューション向けに最適化することで、『Flash』テクノロジーで開発されたコンテンツにアクセスする際に、このプラットフォームの特長をフルに活用できます。例えば、OMAPプラットフォームのハードウェア・アクセラレーション機能を活用して、より低い消費電力で、動画およびグラフィクスの性能を向上できます。

アドビ システムズ社のプラットフォーム・ビジネスユニット総責任者でバイスプレジデントのディビッド・ワドワーニ氏(David Wadhwani)は次のように述べています。「現在、『Adobe Flash』はウェブ上で豊富なアプリケーション、コンテンツ、および動画を提供する代表的なプラットフォームであり、今回発表された当社とTIの協力関係は、ウェブ上のコンテンツ、およびインターネット体験をモバイル・デバイス上で提供するための重要な一歩となります。モバイル・ユーザーが、アクセスしようとする好みのコンテンツがいかなる場所にあろうと、また、いかなる時にアクセスしようと、そのほとんどが、『Adobe Flash』テクノロジーをベースにしたものです。今回、当社とTIがOMAPプラットフォーム、および『Zoom OMAP34x-II MDP』についての協力関係を結ぶことで、スマートフォンおよびMIDをはじめとする世界の新たな各種モバイル・デバイスで豊かなユーザー体験を提供できると確信しています」

Archosの創立者で最高経営責任者のアンリ・クロアズ氏(Henri Crohas)は次のように述べています。「当社は、妥協のないウェブ・ブラウズ体験を提供するInternet Media Tablet製品によって、一貫して市場をリードしてきました。ウェブにおいて『Flash』をベースとした動画およびコンテンツが引き続き優勢であることから、当社は2009年発表の製品においてもOMAPプラットフォームを活用し、最新の『Adobe Flash』テクノロジーをサポートしてまいります」

TIのOMAPプラットフォーム・ビジネス総責任者でバイスプレジデントのレミ・エル-ワゼーン(Lemi El-Ouazzane)は次のように述べています。「TIは長期わたって『Flash』テクノロジーをサポートしたデバイスを出荷してきた実績を持っています。今回、モバイル・デバイス向けの『Adobe Flash Player 10』、および『Adobe AIR』をTIの製品ポートフォリオと組み合わせることで、当社のお客様がデスクトップPCに匹敵するインターネット・ブラウズ体験をOMAPプラットフォーム上で提供可能になることに喜びをおぼえます。今回のTIとアドビ システムズ社との協力関係によって、当社の顧客およびパートナ各社は、ユーザー体験をさらに向上させるとともに、『Flash』テクノロジーへのアクセス性をPC環境からモバイル環境へと拡張できます。これにより、OMAPプロセッサを搭載して、消費電力、性能およびコストを犠牲にすることなく、インターネット・ブラウズ機能をフルに搭載した新型のスマートフォン、MID、およびその他の各種モバイル・デバイスの実現への扉を開きます」

TIは多機能電話、スマートフォンおよびMID向けのハードウェア、ソフトウェアおよびパワー・マネージメント・テクノロジー、さらにはその他のコンシューマ向けテクノロジーのイノベーションを進める包括的なメーカーとして「Open Screen Project」にも参加しています。「Open Screen Project」は、さまざまなデバイスの間で均質で統一のとれた動作・実行環境の提供を目的とした幅広い業界団体です。「Open Screen Project」は2008年5月に発表され、『Adobe Flash Player』および『Adobe AIR』をはじめとするAdobe Flashプラットフォームの各機能の利点を活用することで、テレビ、デスクトップPC、モバイル・デバイスその他のコンシューマ向けエレクトロニクス製品においてウェブ向けコンテンツ、スタンドアロンのアプリケーション、および妥協のないウェブ・ブラウズ機能の実現に取り組んでいます。「Open Screen Project」に関する情報はこちらからも参照できます。
http://www.openscreenproject.org(英文)

Adobe Flashプラットフォームについて
Adobe Flashプラットフォームは、ツール、フレームワーク、クライアント、サーバを統合したシステムで、様々な オペレーティング・システムやデバイスでも同じように動作するウェブ ・アプリケーション、コンテンツおよび動画を開発することができます。『Adobe AIR』を使うと、豊富な実績を持つ ウェブ・テクノロジーを活用して、ウェブ・ブラウザ以外でも利用できる魅力的なアプリケーションを短期間で構築することができます。『Adobe Flash Player』はAdobe Flashプラットフォームの中心となる構成要素です。『Flash Player』のコンテンツは、現在、インターネットに接続された 98%以上の PCで再生することができ、『Adobe Flash』テクノロジーは ウェブ上で最も普及しているビデオフォーマットです。また2008年に出荷された新型携帯電話、およびモバイル・デバイスのうち40%近い製品が、『Flash』テクノロジーをベースとしたモバイル向け実行ファイルおよびコンテンツを利用しています。『Adobe Flash』プラットフォームに関する情報はこちらからも参照できます。http://www.adobe.com/flashplatform/(英文)


※Adobe、Adobe AIR 、FlashおよびFlash PlayerはAdobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。