携帯機器の設計を簡素化するPowerWise®オーディオ・サブシステム

2009年4月1日

 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社（本社：東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金：42億750万円）は、携帯機器の設計を簡素化する2つの新しい高品質製品を発表し、低消費電力のBoomer®クラスDオーディオ・サブシステム・ファミリを拡充したと発表しました。新製品のLM49352ミクスト・シグナル・オーディオ・サブシステムとLM49151アナログ・サブシステムの主要用途は、スマート・フォン、多機能携帯電話、携帯ゲーム機、携帯型GPSデバイスです。ナショナルは、3月31日から4月1日までカリフォルニア州サンフランシスコで開催されているGlobalPress Electronics Summitで、エネルギー効率に優れたこれらのPowerWise®サブシステムのデモを行います。

LM49352は、グラウンドリファレンス・ヘッドフォン・アンプ、イヤフォン・ドライバ、クラスDスピーカ、オーディオ・デジタル・シグナル・プロセッサ（DSP）とオーディオ・コーデック機能を3.3mm x 3.3mmの超小型シングル・パッケージに集積したミクスト・シグナル・オーディオ・サブシステムです。スピーカは超高効率（4.2V電源使用で970mW時に93パーセント）を実現し、一方ヘッドフォン・アンプは低消費電力（18mW）MP3再生性能を提供し、バッテリ寿命を延長します。

LM49151アナログ・サブシステムは、イヤフォン・ドライバ、クラスDスピーカ、グラウンドリファレンス・ヘッドフォン・アンプ、オートマティック・レベル・コントロール（ALC）を超小型の2.2mm x 2.6mmパッケージに集積しています。LM49151は3.3V時の静止電流が7.3mAで、スピーカとヘッドフォン向けにクラスで最も低い消費電力を実現しています。サブシステムのALC機能により、オーディオ信号歪みレベルの制御とスピーカ損傷防止のためのさまざまなオプション採用が可能になります。

LM49352オーディオ・ミクスト・シグナル・サブシステムの主な技術的特長 36ピンのmicro SMDxtパッケージで提供されるLM49352は、ステレオ24ビットDAC（デジタル/アナログ・コンバータ）/ステレオ24ビットADC（アナログ/デジタル・コンバータ）、ステレオ・ヘッドフォン・アンプ、低EMI（電磁波障害）クラスDスピーカ・アンプを内蔵した包括的なオーディオ・サブシステムです。LM49352はBluetooth®モジュールなどの周辺装置とのインタフェースを容易にするデュアル双方向I2SインタフェースとPCMオーディオ・ブリッジのほか、異なるゲインとモードのプログラミングのためのI2C互換インタフェースを内蔵しています。

LM49352のステレオADCは、24ビット48kHz信号と97dBの信号対ノイズ比（SNR）を、DACは24ビット48kHz信号と103dBのSNRを提供します。スピーカ・アンプはTHD+N（全高調波歪み＋ノイズ）が4.2V時に1パーセント未満で、最高970mWを8Ω負荷に提供します。

LM49352にはデジタル・シグナル・プロセッシング機能のために、DACとADCのための専用音響効果回路を採用しています。これらの回路は、高品質オーディオ・プロセッシングのためにボリューム制御、コンプレッション/リミティング機能付きALC、5バンド・イコライゼーション（EQ）機能を搭載しています。ADCには音声モードまたはHiFiレコーディング・モードで動作するフレキシブルなウィンド・ノイズ・フィルタが備えられています。

LM49151アナログ・オーディオ・サブシステムの主な技術的特長
20 ピンのmicro SMDパッケージで提供されるLM49151は、モノラル・エンハンスト・エミッション・サプレッション（E2S）、クラスDスピーカ・アンプ、クラスABイヤフォン・ドライバ、ステレオ・グラウンドリファレンス・ヘッドフォン・ドライバ、ボリューム制御、入力ミキサ/マルチプレクサ、スピーカ保護機能を内蔵しています。クラスDアンプは特許取得済みの超低EMIパルス幅変調（PWM）アーキテクチャを採用しており、オーディオ品質を維持しながらRFエミッションを大幅に低減させます。

LM49151のALCは多数の利点を提供します。ノークリップALC機能は、高レベルの信号のクリッピングを防ぎながら、小信号を高ゲインで増幅させることにより、バッテリ電圧の低下時の歪みを防止します。さらに、LM49151のクリップレベル・セレクトALCは、歪みレベルを制御しながら高い出力を生成し、一方パワーレベル・セレクトALCはスピーカを保護します。

＜価格と供給＞
両製品ともすでに出荷が開始されており、1,000個一括購入時の価格はLM49352が7.55米ドル、LM49151が1.60米ドルです。 両製品の詳細情報およびサンプルや評価ボードの注文についてはそれぞれ、
www.national.com/pf/LM/LM49352.html、
www.national.com/pf/LM/LM49151.htmlをご覧ください。

ナショナルのオーディオ製品ラインナップ
ナショナルは、オーディオ・ソリューションのリーディング・プロバイダとして30年以上にわたる実績を持ち、Boomer、Overture、およびハイパフォーマンス・オーディオ製品シリーズなど、広範な製品ラインナップを提供しています。ナショナルは、世界のすべての有力携帯電話メーカーと協力しており、携帯電話向けのアナログ・オーディオ・ソリューションプロバイダとして、市場をリードしています。ナショナルのBoomerオーディオ・アンプとサブシステムは、携帯電話の音声から着信音、音楽まで対応し、その他の携帯機器でもあらゆるサウンドの品質を向上させます。ナショナルは、携帯機器から高出力/HiFiオーディオ・システムまで、多くのアプリケーション向けのクラスABおよびクラスDのスピーカ・アンプ、ヘッドフォン・アンプ、オーディオ・サブシステムを提供しています。また、中級レベル性能のコンスーマ・アプリケーション向けに、出力を高めたOvertureアンプを提供しているほか、コンスーマ用およびプロ用HiFiオーディオ機器の音質を大幅に向上させる新しいハイパフォーマンス・シリーズも投入しています。ナショナルのオーディオ製品の詳細については、national.com/JPN/audioをご覧ください。

高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。

＜商標＞
PowerWiseおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。Boomerは（株）バーテックス スタンダードからナショナル セミコンダクター ジャパン（株）に使用を許諾されている商標です。BluetoothはBluetooth SIG, Inc.からナショナル セミコンダクターに使用を許諾されている登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。

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ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社（資本金 42億750万円）は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路（IC）の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。

ウェブサイト・アドレス：
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社： http://www.national.com/JPN/
米国本社：http://www.national.com/

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