2009年03月25日
ナショナル セミコンダクター Act Solarを買収 太陽光発電の効率とマネジメント能力を向上 | |
2009年3月24日 ナショナル セミコンダクター コーポレーション(本社:カリフォルニア州サンタクララ市 取締役会会長ならびに最高経営責任者:ブライアン・ハーラ)は、商業用および公共電力用の太陽光発電システム向けにパワー・オプティマイゼーション(電力最適化)ソリューションを提供する、株式非公開の太陽光発電技術開発企業のAct Solar, Inc.を買収したと発表しました。 Act Solarの買収により、ナショナルは太陽電池アレイ向けの新たな診断/パネル・モニタリング技術を取得することになり、既得のパワー・オプティマイゼーション技術ラインナップを拡充しました。 ナショナルのキー・マーケット・セグメントのシニアVP、マイク・ポラチェックは、「ナショナル セミコンダクターは、"PowerWise®"技術を活用し、太陽光パネル市場におけるエネルギー生産と効率向上のための新たなイニシアチブに取り組みます」と語り、さらに「Act Solarの買収により、太陽光発電システムの性能と効率の一層の向上を実現するとともに、これまで困難だったモニタリングソリューションの提供が可能になりました。これにより、太陽光発電システムの効率がさらに向上し、太陽光発電による電力コストの低減に役立ちます」と述べました。 ナショナルのSolarMagic技術は、太陽電池パネルに日陰、堆積物、パネル・タイプの相違、経年劣化などで発生する、パネル間ミスマッチの影響を補正し、太陽電池アレイの効率と発電量を向上させます。パネル間のミスマッチは、想像以上に太陽光発電システムの発電量に大きな影響を与えます。例えば樹木、煙突、屋根の形状により、たった1枚の太陽電池パネルのわずか10パーセントに日陰が発生しただけで、太陽電池アレイ全体の発電量が半減する場合があります。最近行った社内テストの結果では、ナショナルのSolarMagicパワー・オプティマイザの効果により日陰がもたらす電力損失の57パーセントを回収し、太陽光発電システムの発電量と効率が高くなることを確認しています。SolarMagicパワー・オプティマイザは、今春出荷が開始される予定です。 Act SolarはSolarMagicファミリの一員になりました。SolarMagicファミリ製品は、特許申請中の技術により必要に応じて最少の電力でインバーター装置を補完し、太陽電池アレイの発電量を6パーセントから11パーセント向上させます。アレイ間のバランスの補正により、最大の発電量を確保します。従来のDC-DC電圧変換法とは異なり、ストリングに電力補正を行う革新的なパワー・トラッキング技術を採用しています。初期の実地試験とヒストリカル・モデリングの結果、このソリューションは、太陽光発電パネル・システムの生涯稼働において、場合により40パーセントから80パーセントの発電増加が見込めることが明らかになっています。 Act Solarについて <商標> ### ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 |