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日本TI、幅広いハンドヘルド機器向けに『Impedance Track™』テクノロジーを搭載した業界最小のバッテリー残量計測ICを発表

2009年03月18日

SCJPR-09-027 2009年3月18日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、『Impedance Track™』テクノロジー搭載で、従来製品の半分のサイズの単一セル用バッテリー残量計測IC(集積回路)である『bq27505』を発表しました。この2.5mm(ミリメートル)×2mm×0.625mmと超小型の新製品は、スマートフォン、デジタルカメラ、MP3プレーヤなど、エンドユーザーにとって長時間のバッテリー動作が必要なポータブル・アプリケーションのシステム側に実装し、単一セルのリチウム・バッテリーの容量の監視および計測機能を提供します。


『bq27505』関連のリンク

TIでは『bq27505』と同時に、バッテリーパック側、またはシステムのメインボード上に固定して実装される組込用バッテリーに接続して計測機能を提供する『bq27541』も発表しました。このデバイスは計測機能のほか、SHA-1/HMAC認証アルゴリズムを使用して、バッテリーパックの安全な認証機能も提供します。

『Impedance Track™』テクノロジーは、バッテリーの劣化、内部温度、および放電特性などすべての動作条件において、バッテリーの正確な残り容量を即座に予測します。TIはこれまでに、全世界の顧客のノートPCからスマートフォンまで、幅広いアプリケーション向けに、『Impedance Track™』テクノロジー搭載のバッテリー残量計測ICを数百万台以上出荷しています。

『bq27505』の主な特長と利点

  • 特許取得済の『Impedance Track™』テクノロジーの次世代のバッテリー残量計測アルゴリズムを搭載し、バッテリーの内部状態についてのあらゆる情報を提供することから、システムはバッテリーを効率的に管理し、動作時間の延長を実現
  • 正確、かつ必要な全機能をワンチップに内蔵したバッテリー残量計測IC
  • 残り容量、完全放電までの時間、電圧、電流などの計測結果をホストに提供するCPU搭載のICであることから、ホストのマイクロコントローラ上の数値計算が不要で、機能の実現が簡単
  • 電池セルの個別特性評価が不要のため、開発時間の大幅な短縮化が可能
  • あらゆる条件においてバッテリーの残量を計算し提供することから、すべての条件において、残り動作時間の正確な表示が可能
  • システム側に実装することから、交換可能なバッテリーの場合であってもバッテリーパック内への追加回路が不要
  • 2.5mm×2mm×0.625mmと超小型の12ピンWCSPパッケージで供給される、業界最小の『Impedance Track™』テクノロジー搭載ソリューション


『bq275xx』ファミリーの特性表

項目 bq27505 bq27541 bq27510 bq27501 bq27500-V120
充放電の関係 C=D C=D C=D C=D C=D
通信インターフェイス I2C HDQ、I2C I2C I2C I2C
ピン/パッケージ 12ボールDSBGA 12ピン SON 12ピン SON 12ピン SON 12ピン SON
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃
定格 データシート参照 データシート参照 データシート参照 データシート参照 データシート参照

供給および価格について
現在、TIの単一セル用バッテリー残量計測ICは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。

製品名 特長 パッケージ、外形寸法 1,000個受注時の単価
(参考価格)
bq27505 システム側に実装、外付けの2.5V LDOが必要 12ボール・チップスケール
2.5×2×0.635 mm
1.45ドル
bq27541 バッテリーパック側に実装、LDO内蔵 12ピンSON
2.5×4 mm
1.85ドル
bq27510 システム側に実装、LDO内蔵 12ピンSON
2.5×4 mm
1.85ドル
bq27501 システム側に実装、Registor IDアナログ入力を搭載し各種バッテリーに対応、LDO内蔵 12ピンSON
2.5×4 mm
1.35ドル
bq27500-V120 システム側に実装、外付けLDO 12ピンSON
2.5×4 mm
1.35 ドル


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