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日本TI、従来比 30% の性能向上を実現した高性能DSP新製品『TMS320C6457』を発表

2009年03月16日

メモリ・インターフェイスとキャッシュ、プロセスの改良により、
膨大なデータの高度かつ複雑な信号処理を低消費電力で実現

SCJPR-09-025 2009年3月16日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高性能デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)シリーズの新製品、『TMS320C6457』を発表しました。『C6457』は1.2GHz動作もしくは 1GHz動作のシングル・コア DSPを搭載し、メモリ・インターフェイスおよび内部キャッシュの大幅改善と、ファイン・プロセスを採用することで、従来製品と比較して、概ね2/3のコストで30%の性能向上を実現しました。これによりシステムコスト削減と、効率的かつ自由度の高い設計が可能となり、医療機器やレーダー、視覚システム、検査機器など、情報通信分野や画像処理分野において、膨大なデータの高度かつ複雑な信号処理を、低消費電力で実現します(www.tij.co.jp/c6457pr)。

『C6457』の機能と特長

  • 最大1.2GHz動作の『C64x+™』DSP コアによる9,600(16 ビット)MMACS のピーク性能。メモリ・アクセスを加味した従来製品比較で、最大30%の性能向上。
  • キャッシュ設定可能領域の拡張 (2メガバイト のオンチップ L2 メモリの内、最大1メガバイトをキャッシュとして使用可能)と、32ビットDDR2 EMIF(667MHz)の動作周波数の高速化、およびメモリ・インターフェイスと内部キャッシュ、内部バスの設計仕様を改善したことで性能を向上。これによりシステム設計の際の、チャネル数の選択を容易にし、新たなアプリケーションの追加が可能に。
  • Serial RapidIO(SRIO)とギガビット・イーサネットMACのシリアライザ/デシリアライザ(SERDES)インターフェイスでの相互接続により、高速かつ効率的なプロセッサ間通信を実現。
  • 2つのターボ・デコーダ・コプロセッサ(TCP2)と1つの ビタビ・コプロセッサ(VCP2)の搭載により、テレコミュニケーション分野のアプリケーションにおいて、DSPコアにかかる多チャネル・デコードの負荷を軽減し、より多くのチャネルをサポートすることで、システムコストを削減可能。
  • 『TMS320C6000』DSPシリーズとのコード互換性を維持しており、従来のコードを再利用することで、開発サイクルの大幅短縮と、設計の自由度を向上。

価格と供給について
『TMX320C6457』は本日よりサンプル出荷を開始しました。 23 × 23mm BGA パッケージで、1,000個受注時の単価(参考価格)はそれぞれ、1.2GHz 動作製品は 17,520円、1GHz 動作製品は 13,440円です。

また、『TMDXEVM6457』C6457 評価モジュール(EVM)の受注も、1,995 米ドル(参考価格)にて開始いたしました。
『TMDXEVM6457』は、2つの『C6457』プロセッサを搭載し、ギガビット・イーサネット MAC と Serial RapidIO SERDES インターフェイスにより、 DSP間および外部と、相互に高速接続が可能です。またXDS560T トレース・ポッド・ヘッダーを備えた組み込み JTAG エミュレーション機能を搭載、専用のCode Composer Studio™統合開発環境(IDE)を付属しています。さらにTI のアナログ・パワー・マネージメント製品、クロック・ドライバ等、『C6457』のシステムを構築する上で最適なデバイスを搭載しています。

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