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日本TI、1080p、H.264対応の『TMS320DM365』デジタル・メディア・プロセッサを発表

2009年03月09日

SCJPR-09-021 2009年3月9日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、デジタル・ビデオ処理の設計において、ビデオ・フォーマットやネットワーク帯域幅、システム・ストレージ容量などの制限を気にせずに、ピクセルレベルで詳細に画像処理を実現することができる、DaVinci™テクノロジーを搭載した最新のデジタル・メディア・プロセッサ『TMS320DM365』を発表しました。
『DM365』は、量産品質のH.264、MPEG-4、MPEG-2、MJPEG、VC1の各コーデック、インテリジェントなビデオ画像処理能力を実現するハードウェア・イメージ・シグナル・プロセッシング(ISP)ソリューション、各種ペリフェラルを搭載しており、従来に比べシステム・コストを最大で25% 削減できます。製品に関する情報はこちらから参照できます。(www.tij.co.jp/dm365pr


ビデオ・インターホンやポータブル・メディア・プレーヤーなどビデオ機能を有する製品の設計者は、それぞれのアプリケーションに最適なHDビデオ・コーデック(1080p MPEG-4 24フレーム/秒、720p H.264またはMPEG-4 30フレーム/秒)を選択することで、複数の製品要求に対し同一のプラットフォームで製品ポートフォリオを拡大することができます。『DM365』はビデオ・セキュリティ・アプリケーションに最適な1080p H.264を 10フレーム/秒をサポートし、優れた圧縮効率の高品質ビデオを実現することで、ネットワーク帯域幅に負担をかけることなく、ビデオの保存容量を実質的に増やすことが可能です。さらに、顔検出を含む各種機能に対応するISPを搭載しており、たとえば視聴者を認識して最適な広告を表示するデジタル・サイネージや、家族の顔を認識してドアを自動的に開錠するビデオ・インターホンなど、非常に独自性の高いビデオ機能により、製品の差異化を図ることが可能となります。

『DM365』の機能と特長

  • ARM926EJ-S™コア 最大300MHzで動作可能 (ビデオ・エンコード/デコード機能をHDビデオ・アクセラレータで実行、負荷をなくすことで、システム・パフォーマンスの最適化を実現)
  • H.264、MPEG-4、MPEG-2、MJPEG、VC1の各コーデックを、マルチ・フォーマット、マルチ・レートでサポートすることにより、HDビデオの自由度を最大限に高め、同一プラットフォームによるプロダクト・ポートフォリオの拡大を実現
  • ノイズ・フィルタや動画手ブレ補正、顔検出、3A(オート・ホワイト・バランス、オート・フォーカス、自動露出)、エッジ強調等の機能を搭載したISPにより画質向上と、インテリジェントなビデオ処理が可能
  • ISPにより顧客は、独自にアルゴリズムを開発し、あるいは高価な光学系を採用することなく、高品質の画質を実現可能
  • 多彩なペリフェラル(EMACやUSB2.0Phy、16ビット DDR2、ボイス・コーデック、リアルタイム・クロック、3ch 10ビットDAC)により、ボード・サイズの縮小と、最大25%のシステム・コストの削減を可能に
  • 量産品質のコーデック(MP3、G.711、H.264、MPEG-4、JPEG)のロイヤルティ・フリーバンドルと、オーディオ/ビデオ・コーデック(AAC、WMA と AEC、MPEG-2、VC1/WMV9)のプレミアム・バンドルにより、設計の複雑さを軽減し、市場投入までの期間を短縮


価格と供給について
『TMX320DM365』プロセッサは、サンプル出荷を開始いたしました。100個受注時の単価(参考価格)は 4,542円です。また、『DM365』ベースのプロトタイプ作成、およびプロジェクト開発を迅速かつ容易に実行できる、MontaVista® Pro 5とLinuxボード・サポート・パッケージ(BSP)が付属した72,000円(税込み推奨価格)の『TMDXEVM365』も受注を開始いたしました。
MPC Data 社の Windows® Embedded CEと、eSOL 社のリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)のBSPは、2009 年下半期に開始する予定です。

製品に関する情報はこちらかも参照できます。


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