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日本TI、超低消費電力機器向け、無負荷時消費電流5μA、最低入力電圧0.7VのDC/DC昇圧コンバータを発表

2009年03月05日

軽負荷条件においても85%以上の電力変換効率を維持
TIの『MSP430』など超低消費電力マイクロコントローラを搭載した
各種アプリケーションにおいて、バッテリー動作時間を延長

SCJPR-08-020 2008年3月5日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、無負荷時消費電流5μA(マイクロアンペア)、軽負荷動作条件においても高い電力変換効率を維持することが可能な昇圧型DC/DCコンバータIC(集積回路)である『TPS61220』を発表しました。『TPS61220』は、0.7V(ボルト)~5.5Vという広い入力電圧範囲を持ち、ならびに1.8V~5.5Vの出力電圧範囲をサポートし、低消費電力マイクロコントローラを搭載している単三、またはコイン型アルカリ電池を電源として動作する各種アプリケーションにおいて動作時間の延長に役立ちます。


『TPS61220』関連のリンク


『TPS61220』は0.7Vと低い入力電圧から動作することで、ポータブル機器においてバッテリーの容量をフルに利用できます。『TPS61220』はヒステリシス型のoff時間制御方式により、最も低い動作電流時においても、85%を超える電力変換効率を維持できる同期整流方式回路を内蔵しています。この機能によってスタンバイ動作時でも高効率を維持することができ、超低消費電力『MSP430』マイクロコントローラと低消費電力RF(高周波)機能をワンチップに集積したTI最新の『CC430』ファミリーをはじめ、超低消費電力マイクロコントローラを搭載する各種アプリケーションにおいて、バッテリー動作時間をさらに延長できます。

『TPS61220』の出力電圧は、外付けの抵抗分圧器によって設定、またはチップ内部で固定のオプションが用意されています。

SC-70パッケージで供給される、業界最小クラスの昇圧型コンバータ
『TPS61220』は6ピンのSC-70パッケージで供給され、また、全体的な実装面積が6.4mm(ミリメートル)×9mm、高さ1mmと非常に小型のDC/DCコンバータ・ソリューションを実現できます。小型なソリューションで高い性能を持つ『TPS61220』は、マイクロコントローラを搭載し、単三や単四サイズのバッテリーを電源として動作するあらゆるポータブル・アプリケーションに使用できます。

『TPS61220』の主な特長

  • 無負荷時自己消費電流: 5μA(Typ)
  • 入力電圧0.7Vから負荷への電源供給が可能
  • 入力電圧範囲: 0.7V~5.5V
  • 出力電圧範囲: 1.8V~5.5V (可変または固定オプション)
  • 過熱保護を内蔵


「最大出力電流 対 入力電圧」(左)と「効率 対 出力電流」(右)のグラフ

価格、供給、パッケージについて
現在、『TPS61220』は量産出荷中です。パッケージは6ピンSC-70です。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.65ドルです。

広範囲のアプリケーションをサポートするTIのパワー・マネージメント・ポートフォリオ
TIのパワー・マネージメント製品は、超低入力電圧、低静止電流のブースト型コンバータ、またはローパワーのステップ・ダウン型コンバータを必要とするTIの『MSP430』などのマイクロコントローラを搭載した製品をはじめ、広範囲のアプリケーションをサポートします。TIでは、『TPS61220』のほかにも0.3V以下の入力電圧をサポートし、省エネルギー製品の開発に役立つ『TPS61200』ブースト・コンバータを供給中です。『TPS61200』に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tps61200から参照できます。また『TPS780xx』は、2mm角のSONパッケージで、静止電流500nA(ナノアンペア)、2出力のLDO(低ドロップアウト・レギュレータ)を内蔵した業界初の製品です。『TPS780xx』に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tps780xxから参照できます。


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