小型パッケージに制御用FETを内蔵、
最高5Aの定格電流レベルをサポートする新製品ファミリー

SCJPR-09-017 2009年2月23日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、3V（ボルト）～20Vの電源レール、最高5A（アンペア）の動作電流、過電流への保護機能などをサポートするホット・スワップ・マネージャ製品である『TPS2420』、『TPS2421-1』、および『TPS2421-2』の3品種を発表しました。『TPS2420』は小型の16ピンQFNパッケージで、また『TPS2421-1』および『TPS2421-2』は8ピンSOICパッケージで供給され、同様の電圧範囲で制御FET内蔵の既存のホット・スワップ・マネージャ製品と比較して、2倍を超える電流スループットを提供します。

『TPS2420』ファミリー関連のリンク

• 『TPS2420』ファミリーの詳細、サンプルおよび評価モジュールについて: http://www.tij.co.jp/tps2420
• TIのパワー・マネージメント製品の詳細: http://power.tij.co.jp

『TPS2420』ファミリーはディスク・ドライブ・アレイ、ネットワーク・クライアント、工業用監視機器、および通信システムなどの各種アプリケーションをサポートします。これらのデバイスは既存の同種の製品と比較して、外付け部品点数を最高で70%削減する全機能内蔵のソリューションを提供できます。『TPS2420』、『TPS2421-1』、および『TPS2421-2』の各デバイスは、タイミング設定用のコンデンサ、および電流スレッシュホールド設定用の抵抗を外付けするだけで、動作電圧範囲全体に渡って動作可能です。

『TPS2420』ファミリーの主な特長と利点

• 入力電圧範囲が3V～20Vと広いため、複数のシステム電源レールに同一製品で対応可能
• 制御用FET、ならびに電流検出回路を内蔵していることから、基板実装面積を低減、および回路を簡素化
• 内蔵の制御用FETの導通抵抗RDS(on)が20mΩ（ミリオーム）と低いため、システム全体の電力効率を向上
• フォールト（過電流制限）スレッシュホールドは0A～5Aに設定可能であることから、広範囲のアプリケーションに適合
• 『TPS2420』は、IMAXおよびIFLTの2種類の独立した電流制限スレッシュホールドを内蔵していることから、固定の電流制限値、または定格電流+追加負荷電流の範囲もサポート可能
• 高速の過負荷保護機能を備えた電力制限機能を内蔵していることから、内蔵の制御用FETを安全な動作領域に保持
• プログラマブルのフォールト・タイマーを内蔵していることから、関係ないシャットダウンを排除
• 『TPS2420』はアナログ電流モニタ出力を内蔵していることから、外付けのA/Dコンバータ（アナログ-デジタル・コンバータ）で電流値を監視可能
• システム制御に役立つフォールト出力、およびパワー・グッド出力を提供、負荷側のDC/DCコンバータの制御も可能
• フォールト時のラッチ機能とオート・リトライ機能を選択可能であることから、個々のシステムの要件に対応する動作を提供

『TPS2420』ファミリーの特性表

供給および価格について
現在、『TPS2420』は16ピンQFNパッケージで供給中です。『TPS2421-1』および『TPS2421-2』は2009年第2四半期より、8ピンSOICパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価（参考価格）は『TPS2420』が1.95ドル、『TPS2421-1』および『TPS2421-2』は1.60ドルです。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します