2009年02月17日
複数の接続テクノロジーや主要なモバイル・オペレーティング・システムをサポートする、手頃な価格の開発プラットフォーム
SCJPR-09-015 2009年2月17日
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は本日、モバイル・アプリケーションの開発各社が新鮮で革新的なアプリケーションを短時間に市場投入するために必要とされる、すべてのツール群を集約的に供給する取り組みの一環として、『OMAP 3』プロセッサ向け開発プラットフォームの強化バージョンである『Zoom OMAP34x-II MDP(Mobile Development Platform)』を発表しました。この『Zoom OMAP34x-II MDP』はLogic社が設計、開発、製造を担当しました。この強力な新型プラットフォームは、小型のハンドヘルド機器のサイズの中に、各種のワイヤレス接続テクノロジー、強化されたイメージング、ビデオ、ディスプレイ・テクノロジー、ソフトウェア、ならびにオプションの3G(第三世代)モデム、さらには手のひらの中で大きな映像体験を実現する『DLP Pico』プロジェクション・テクノロジー・モジュールまでも内蔵しています。スマートフォンおよびMID(モバイル・インターネット・デバイス)のアプリケーション開発各社は、この集約された新型プラットフォーム上で、Android Mobile Platform、Linux、Limo、Symbian OS、およびMicrosoft® Windows® Mobileなどの主要なモバイル・オペレーティング・システム向けにアプリケーションを開発できます。この新型プラットフォームは今週、スペインのバルセロナで開催中の携帯電話関連の展示会「Mobile World Congress 2009」のTIブース(ホール8、8A84)においてデモンストレーションが行われます。
『Zoom OMAP34x MDP』関連のリンク
『Zoom OMAP34x-II MDP』が提供する主な特長
『Zoom OMAP34x-II MDP』上の開発による利点
価格、供給、およびサポートについて
『Zoom OMAP34x-II MDP』は、Logic社が設計、開発、製造を行いました。ライフサイクル・マネージメント会社として知られるLogic社は、カスタマイズされたMDPプラットフォームの開発および製造会社であり、『OMAP』テクノロジーの使用において10年を超える経験を持っています。『Zoom OMAP34x-II MDP』は3Gモデム付き、および3Gモデムなしの製品があり、Logic社の販売特約店より提供されます。オプションの『DLP Pico』プロジェクション・モジュールは、2009年中ごろに供給される予定です。
『Zoom OMAP34x-II MDP』に関するコメント
ACCESS CO., LTDのプロダクト・ストラテジ・マネージメント担当シニア・バイスプレジデントのディダー・ディアス氏(Didier Diaz)氏は次のように述べています。「モバイルOSのベンダーとして、当社が全機能内蔵のハードウェア・プラットフォーム上で開発を行うことは極めて重要です。『OMAP3430』ベースでマルチメディア機能、WVGAディスプレイを内蔵、および複数の接続オプションの完全サポートを提供する『Zoom OMAP34x-II MDP』は、最先端のユーザー体験を設計するための理想的なプラットフォームを提供することでしょう」
InterDigitalのビジネス・デベロップメント担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのマーク・レモ氏(Mark Lemmo)は次のように述べています。「当社が、TIの『Zoom OMAP34x-II MDP』向けにワイヤレス・モデムを供給することは、我々の喜びとするところです。当社の高性能HSPAモデムはモバイル・ブロードバンド接続を簡単に行えますので、魅力ある新規アプリケーションの開発が加速します。オプションの3Gモデムとして供給される当社の『SlimChip MID Module』は、『Zoom OMAP34x-II MDP』に予め統合されていますので、モバイル・アプリケーションの開発各社は、このプラットフォームが提供する豊富な機能をフルに活用できます」
HP Imaging Technologies Licensingのプロジェクト・マネージャであるウィル・ブレーキ氏(Will Brake)は次のように述べています。「『Zoom OMAP34x-II MDP』は、私が使用した中で最も豊富な機能を備えた開発プラットフォームであり、TIが利用可能とした膨大な量のオープン・ソース・コードは、開発各社にとって大変興味があります」
TATのCEOであるシャーロット・ファルビン氏(Charlotta Falvin)は次のように述べています。「『Zoom OMAP34x-II MDP』は、新しい世代の進歩したハンドヘルド用グラフィックス、およびマルチメディア機能を市場にもたらします。この製品と、市場をリードする当社のモバイル・ユーザー・インターフェイス・フレームワークである『TAT Cascades』を組み合わせることで、ほぼ無限とも言える可能性を提供します。当社とTIの間の緊密な共同作業によって、モバイル・ユーザー・インターフェイスの視覚上の限界を押し広げることが可能となり、ユーザー・インターフェイスの創造性、および革新性を、全く新しいレベルに高めます」
Wind Riverのモバイル・ソリューションズ担当総責任者のジェーソン・ホイットマイヤー氏(Jason Whitmire)は次のように述べています。「当社はOpen Handset AllianceのLinux Commercialization Partner、およびTIのパートナーとして、共同作業を行う顧客との関連で、2008年中ごろより、プリ・コマーシャル・バージョンの『Zoom OMAP34x』プラットフォーム上でAndroidを使用して作業を行ってきました。当社の経験を元に、端末メーカーおよびアプリケーション開発各社は、『Zoom OMAP34x-II MDP』が、Androidベースの進歩したモバイル機器の市場投入時間をさらに短縮できると確信しています」
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