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ニュースリリース

TIとSamsung、『DLP Pico™』チップセットを搭載した初のプロジェクタ内蔵携帯電話を発表

2009年02月16日

DLP®ピコ・プロジェクタがモバイル・コミュニケーションを次のレベルへ

SCJPR-09-010 2009年2月16日
(中央ヨーロッパ標準時間2009年2月13日抄訳)

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)とSamsung Electronics(略称:Samsung)は、TIの『DLP Pico™』チップセットを搭載した初のプロジェクタ内蔵携帯電話を発表しました。『DLP Pico™』チップセットを搭載したSamsung のプロジェクタ内蔵携帯電話[モデル名:I7410(ヨーロッパ)W7900(韓国)]は、従来の携帯電話では不可能だった大画面での視聴体験を実現します。


今年一月に開催された「2009インターナショナルCES」で注目を集めたSamsung のプロジェクタ内蔵携帯電話は、従来の携帯電話に搭載されたディスプレイサイズよりはるかに大きなコンテンツイメージの投射が可能です。周辺光の環境によっては、50インチ以上のイメージを投影することができます。軽量かつコンパクトなデザインのSamsung のプロジェクタ内蔵携帯電話は、ビジネスおよびエンターテインメントに最適なモバイルソリューションといえます。

Samsung 常務 R&Dプランニングチーム長のイ・ウォンシク(Wonsik Lee)氏は、以下のように述べています。「当社はTI DLP®事業部と協力し、これまで未開発だった市場への参入を果たしました。携帯電話の画面サイズの限界を超えた新たな視聴体験を実現することで、ビジネスおよびコンシューマ・ユーザに大きな付加価値を提供することは携帯電話業界にとって素晴らしいことです」

TIのDLP®事業本部、フロント・プロジェクション事業部エマージング・マーケット・ビジネス・マネージャのフランク・モイジオ(Frank J. Moizio)は、以下のように述べています。「『DLP Pico™』チップセットの生産開始の発表から一年が経過しましたが、同チップセットを搭載する初めての携帯電話をSamsungと発表できることを喜ばしく思います。これらのプロジェクタ携帯電話は、どのような場面も瞬時にメディア視聴環境に変えてしまいます。DLP Pico™ チップセットはもともと小型で携帯機器に適しており、どのような壁面にも優れた品質のイメージを投射することができます」

DLPテクノロジーを搭載するSamsungのプロジェクタ携帯電話は、これまで個人に限られていたモバイル視聴体験を多くの人々が共有できる体験へと進化させます。コンテンツイメージを投射するだけで、ユーザは瞬時に大画面のイメージを映し出すことができます。

韓国では今年二月にSamsung W7900が発売され、ヨーロッパでもまもなくSamsung I7410が発売されます。これらの多機能スマートフォンの主な特長は以下の通りです。

  • プロジェクション機能によるアプリケーションの活用:PowerPoint資料の閲覧、電子メールの添付ファイル閲覧、写真・ビデオの視聴、プロジェクタ機能は懐中電灯としても使用可能
  • 『DLP Pico™』チップセット
  • 5メガピクセル・カメラ
  • 高解像度有機ELディスプレイ・タッチスクリーン
  • タッチスクリーンによるプレゼンテーション資料や写真スライドショーの操作
  • 超近代的な流線形・軽量デザイン
  • 内蔵スピーカ


DLP®テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)などに採用され、現在世界50社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館8,000スクリーン以上での興行上映の実績をベースに開発されたフルデジタル映像技術の総称です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、なめらかな画像と高速な動画応答性能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は2,000万台を記録しました。


※DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの登録商標です
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します