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日本TI、ポータブル・オーディオ機器の設計を簡素化するClass-Dアンプ内蔵の新型ローパワー・オーディオ・コーデック製品を発表

2009年01月22日

SCJPR-09-007 2009年1月22日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、携帯電話、ナビゲーション機器、およびメディア・プレーヤーをはじめとする各種ポータブル製品において、CD品質のオーディオ再生機能、およびバッテリー動作時間の延長を実現する新型のローパワー・ステレオ・オーディオ・コーデックである『TLV320AIC3107』を発表しました。この新製品は、ステレオ・ヘッドホン・アンプ、およびモノラルのClass-Dスピーカー・アンプを集積していることから、個別部品構成のソリューションと比較して、基板実装面積を大幅に低減するとともに、コストを20%低減できます。



『TLV320AIC3107』の主な特長と利点

  • 97dB(デシベル)のSNR(信号-雑音比)を提供する8~96 kSPS(キロサンプル/秒)のステレオD/Aコンバータ、ならびに92dBのSNRを提供する8~96 kSPSのステレオA/Dコンバータを内蔵していることで、音楽再生時にCD品質のSNR性能を提供
  • 3.3V(ボルト)のアナログ電源で、48kSPS動作時に、消費電力が15mW(ミリワット)と低いことから、再生時間を延長
  • 8Ω負荷時に1W(ワット)の出力を提供するモノラルのClass-Dスピーカー・アンプを集積していることから、バッテリー動作時間を延長、および基板実装面積を低減
  • スピーカー・アンプ駆動用の電源電圧範囲が2.7V~5.5Vと広いことからバッテリーに直結して動作が可能
  • 低インピーダンスのアナログ・スイッチを内蔵していることから、ローパワー・モードにおいてコーデックをバイパス可能
  • PLLを集積しており、クロック回路を簡素化できるとともに、システム・コストを低減
  • シングルエンド、および差動に設定可能な、複数のプログラマブル入出力を提供することから、高い設計の柔軟性を提供


価格、供給、パッケージについて
現在、『TLV320AIC3107』は出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは5mm(ミリメートル角)の40ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は3.85ドルです。3.5mm×3mm角のWCSPパッケージは、2009年第1四半期から供給される予定です。

『TLV320AIC3107』の特性表

項目 TLV320AIC3107
DAC/ADCのSNR(Typ) 97 dB/92 dB
内蔵DAC/ADC数 2/2
入力/出力数 6/7
サンプリングレート(Max) 96 kHz
分解能 24ビット
デジタル・オーディオ・インターフェイス L、R、I2S、DSP、TDM
制御インターフェイス I2C
アナログ電源電圧範囲 AVDD 2.7 V ~ 3.6 V
デジタル電源電圧範囲 DVDD 1.525 V ~ 1.95 V
I/O電源電圧範囲 IOVDD 1.1 V ~3.6 V
スピーカー・アンプ電源電圧範囲 SPKVDD 2.7V ~5.5 V
消費電力 PD (Typ) 14 mW
その他の機能 モノラル 1W Class-Dアンプ、3D、EQ、マトリクス・ミキシング、PLL、HS検出
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃
ピン/パッケージ 40ピンQFN
1,000個受注時の単価(参考価格) 3.85ドル


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