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日本TI、USBスティック型開発・評価ツールを発表 32ビット・リアルタイム制御開発が更に容易に

2008年12月16日

小型・低価格なコントローラ『TMS320F2802x』のサンプル出荷も開始

SCJPR-08-108 2008年12月16日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、同社の32ビットリアルタイム制御マイクロコントローラ『Piccolo™ TMS320F2802x/F2803x』用のUSBスティック型開発・評価ツール新製品2機種を発表しました。これら2新製品は、Piccolo コントローラの評価および、ソーラーパワー・マイクロインバータ、LED照明、白物家電、ハイブリッド車載バッテリーといったエネルギー効率に優れたリアルタイム制御アプリケーションの開発を容易にします。
またPiccoloコントローラの最初のシリーズになる、『F2802x』シリーズのサンプル出荷も同時に開始しました。『F2802x』には40~60MHz、最大64KBのフラッシュメモリー、12ビットADコンバータ、ePWMおよびその他のペリフェラルが含まれており、参考価格は240円からです。詳細はwww.tij.co.jp/piccoloより参照できます。

『TMS320F28027』USBcontrolSTICK
単なるLED表示から高解像度のePWMペリフェラルの構成までPiccolo コントローラの優れた機能を発揮する各種用途に対応します。

主な特長

  • Piccolo コントローラの評価および理解のために設計者をサポート
  • 小型でUSBスティックタイプ
  • 迅速な評価を容易にするUSB JTAGを搭載
  • ヘッダーピンからペリフェラルへのフルアクセス

『F28027』検証用キット
Piccolo コントローラをフル搭載のプロトタイプ開発期間を短縮しかつ容易にすることによって、開発の新たな局面を創出します。

主な特長

  • Piccolo controlCARDを含むフル開発キット
  • Piccolo F28シリーズコントローラの開発期間を短縮するプロトタイプ
  • 外部エミュレータおよび電源接続の内蔵USB JTAGエミュレーション
  • すべてのPiccoloピンにアクセスが可能
  • 32 KBコード制限付き『Code Composer Studio™』統合開発環境(IDE)

リアルタイム制御によって数多くのアプリケーションでエネルギー効率が向上

  • ソーラー・マイクロインバータ:『F2802x/F2803x』は、小型かつ低コストのパッケージ内に32ビットの性能を備え、マイクロインバータ搭載システムを可能にすることでソーラーパワーシステムをより効率的に制御するとともに、従来の集中インバータシステムよりもさらに優れた電力変換を実現します。
  • 商・工業用照明:LED技術により従来の高圧ナトリウムランプと比べて、エネルギー効率を50%向上します。Piccolo搭載システムにより、スマート電流制御および簡易システムネットワークはLEDシステムに必要とされる複雑なシステムを簡素化し、色混合の管理および温度の制御コストを削減します。
  • PLC(電力線通信):Piccolo コントローラのリアルタイム集中機能により、PLCの集中運営管理が可能になり、点灯時間をその日の交通・気候条件に合わせた調整や機能していない箇所の特定も可能となります。

価格と供給について
『TMS320F28027』USBcontrolSTICKは5,670円(税込み推奨価格)、『F28027』検証用キットは10,080円(税込み推奨価格)、『F28027controlCARD』は6,300円(税込み推奨価格)にてTIおよびTIの特約店より供給されます。

今後のPiccolo コントローラ『F2803x』シリーズのパフォーマンス、メモリーサイズはさらに向上し、ペリフェラルや制御補償器アクセラレータ(CLA)などが追加される予定です。


※ PiccoloおよびCode Composer Studioはテキサス・インスツルメンツの商標です。すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。