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ニュースリリース

日本TI、ゲインおよびオフセットのデジタル補正機能を有するオート・ゼロ・センサ・アンプ製品を発表

2008年12月08日

ブリッジ・センサおよびデータ・アクイジション向けに、
補正機能内蔵の高性能センシングを提供する新型デバイス

SCJPR-08-106 2008年12月8日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、単一電源動作でオート・ゼロ機能を搭載したブリッジ・センサ・アンプ、『PGA308』を発表しました。『PGA308』はセンサからの信号の増幅のほか、ゼロ(オフセット)およびスパン(ゲイン)の調整機能を提供するデジタル・キャリブレーション機能も内蔵しています。このキャリブレーション機能は、UARTと互換性を持つ1線式シリアル・インターフェイス経由で実行できます。『PGA308』は抵抗ブリッジ・センサのコンディショニング回路、および汎用のデータ・アクイジションなどのアプリケーションにおいて、補正機能内蔵の高性能センシング・ソリューションとして使用できます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/pga308から参照できます。

『PGA308』の心臓部は、高精度、低ドリフト、低雑音のフロント・エンドPGA(プログラマブル・ゲイン・アンプ)で構成されています。オフセットの粗調整および微調整、ならびに選択したゲインの粗調整および微調整を、デジタル設定機能によってリアルタイムで制御できるほか、内蔵のOTP(ワンタイム・プログラマブル)メモリーに記憶し保存できます。『PGA308』はゲインおよびオフセットのパラメータを格納するために7個のOTPメモリーを内蔵しています。また、最高4回までプログラム可能なPOR(パワー・オン・リセット)OTPバンク選択レジスタも内蔵しています。

内蔵のフォールト・モニタは、過負荷、バーンアウト、およびシステムの故障を検出します。さらに『PGA308』の出力範囲を制限するオーバースケールおよびアンダースケールのリミット値を設定できることから、フォールト・モニタ機能と組み合わせることで、システム・レベルの故障診断機能を提供します。

『PGA308』はオート・ゼロ技術を使用することで、-40℃~+125℃の拡張工業用温度範囲、+2.7 V(ボルト)~+5.5Vの電源電圧範囲において優れた精度およびノイズ特性を実現します。TIでは『PGA308』のほかに、デジタル・キャリブレーション機能を内蔵したセンサ・コンディショナーIC(集積回路)として、電圧出力のプログラマブル・センサ・コンディショナーである『PGA309』、4-20mA(ミリアンペア)出力の2線式トランスミッタである『XTR108』、それにRTD(Resistive Temperature Detector、測温抵抗)向けの電圧出力プログラマブル・シグナル・コンディショナー製品を供給しています。

供給、価格、パッケージについて
現在、『PGA308』は出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは10ピンMSOP、および3mm(ミリメートル)×4mm角の10ピンDFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.85ドルです。キャリブレーションおよび設定の各機能を提供する、ハードウェアおよびソフトウェアで構成された評価ツール『PGA308EVM』も供給中です。

『PGA308』の特性表

項目 PGA308
電源電圧範囲 Vs 2.7 V ~ 5.5 V
定格 データシート参照
ピン/パッケージ 10ピンMSOP、10ピンDFN
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +125 ℃
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.85ドル



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